観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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ミャオ・ユージエ vs パリンヤー ブルース・リー生誕70周年記念 中タイ対抗戦 散打vsムエタイ

 MuayThai

2010年12月18日(土)中国 広東省 順徳

63kg契約 3分3R
散打+ムエタイルール パンチ、キック、投げ、ヒジ、ヒザあり
ミャオ・ユージエ[苗玉杰](中国)
VS
パリンヤー(タイ)

 ブルース・リー生誕70周年を記念して中国でおこなわれた散打vsムエタイの対抗戦で、中国散打の65kg級で活躍するミャオ・ユージエ選手がタイのパリンヤー選手と3分3ラウンドを戦って判定勝利しました。

 ルールは散打の投げとムエタイのヒザ蹴り・ヒジ打ちが認められる対抗戦用の特別ルールで、アマチュアムエタイのようなヒジあてを着用。

 パリンヤー選手はかつて男子選手として来日し、シュートボクシングの男子選手と戦っていましたが、その後、性適合手術を受けて女性となり女優として映画やテレビドラマをメインとする活躍。
参考記事ビューティフル・ボーイ

 選手としては女子マッチに出場するようになり2006年に日本のMー1で高田結選手とドロー、2008年にスウェーデンのKー1でパニーラ・ヨハンソン選手に判定勝ち。

 今回の中国での試合に関しては「男として生まれてきた選手が女子マッチに出場するのはフェアではない」などの理由で反対運動が起こったようですが、結局パリンヤー選手側が「相手選手の体重を規定よりも3kg上回るまで認める」というハンディを受け入れることで実施されました。

 確かにかつて男性だった人が女性と戦うのは不公平だというのは分かります。いろんなスポーツで同様の問題について議論がおこっているようですが、直接パワーをぶつけ合う格闘技では特に微妙な問題となるでしょう。

 国際オリンピック委員会の見解は「性適合手術と女性ホルモン投与を受けてから2年以上経過した選手は女子として競技に参加する資格がある」となっていて、パリンヤー選手は10年以上経過していますからこの規定はクリアーしています。でも、やっぱりむずかしい問題ですね。

 さて、いったんそういうことを離れて動画を見ると、かなりいい試合です。きっちりした投げではなくても相手を倒せばポイントになるという散打的なルールがパリンヤー選手には不利だったように見えますが、それを抜きにしても中国のミャオ選手は強いですね。彼女はジュリー・キッチン選手やミリアム・ナカモト選手と対戦可能な範囲の体重ですし、来年はビッグマッチが組まれるかもしれません。

63kg契約 3分3R
散打+ムエタイルール パンチ、キック、投げ、ヒジ、ヒザあり
○ミャオ・ユージエ(中国)
判定 3-0
×パリンヤー(タイ)

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