Kick Boxing
2011年7月16日(土)東京 後楽園ホール
Krush 後楽園大会
女子フェザー級(57.15kg) K-1ルール 2分3R延長1ラウンド
佐々木仁子[ささきさとこ](チームドラゴン)
VS
桜朋梨恵[おおともりえ](ラビカラ)
Krush ルールは首相撲、相手をつかんでのヒザ蹴り、ヒジ打ちは禁止。つまり、K-1ルールや J-Girlsルール、RISEルールと同じ系統です。
このルールでは本来のキック系と比べると接近戦での必殺ワザが大幅に制限されている競技形態となるため、パンチに自信のある選手はあまりリスクをおかさずに相手のフトコロに入ってパンチの連打をしやすい、ボクシングのようなクリンチも認められないため連打を止めるのが難しいという特徴があり、このへんがキック、ムエタイ、シュートボクシングなどとの大きな違いになっています。
Krushでは実際の試合のほとんどがパンチの打ち合いがメインになり、キックの比重が非常に小さいのが特徴。多くの選手が連打タイプのパンチャーで、試合を決めるのもパンチのラッシュが多く、次に有効なのがパンチへのカウンターとして使われる飛びヒザ蹴り、といった感じです。
第1ラウンド 桜朋選手は盛んに前蹴りとローキック、サイドキックなどを出して相手を牽制しつつ、自分の試合のリズムを組み立てて行こうとします。
ラウンド後半、佐々木選手は左右のボディーブロー、フックでラッシュ。
桜朋選手は下がりながらも上段前蹴り、飛び込みながらのジャブで対抗。このラウンドはほぼ互角でしょうか。
第2ラウンド 桜朋選手はローキック、左右のパンチに続く左前蹴りをヒットさせ佐々木選手の顔面をハネ上げます。
先手を取られた佐々木選手は左右のパンチのラッシュとローキックで反撃。プレッシャーをかけて桜朋選手を下がらせます。この系統のルールで典型的な「パンチ>キック」の展開。
蹴りで競い合う必要のないKrushのリングになれている佐々木選手は積極的に距離を縮めて左右のパンチを振るい、最後は右ローにつなげるというシンプルなコンボで確実に桜朋選手を削ります。
桜朋選手はダメージを感じさせない動きをしているものの反撃のローには力強さがなく、徐々に形勢は佐々木選手有利に。
第3ラウンド パンチとローでガンガン攻めてくる佐々木選手に蹴りで対抗しようとする桜朋選手ですが、ローは威力が落ち、ハイは読まれて不発。
やや高い位置から出す右のパンチ、そしてその対角線上を斜め下から突き上げる左のパンチ、最後に右のローキックという佐々木選手の定番コンボを全弾もらってしまう桜朋選手。
さらには前蹴りやボディーブローで勝利を決定づける佐々木選手。
桜朋選手は最後の最後になって前蹴りと左フックをタイミングよく出して佐々木選手のコンボを潰す糸口を見せましたが、時すでに遅く佐々木選手有利のまま試合終了のゴング。
女子フェザー級(57.15kg) K-1ルール 2分3R延長1ラウンド
○佐々木仁子[ささきさとこ](チームドラゴン)
判定2-0
×桜朋梨恵[おおともりえ](ラビカラ)
佐々木仁子選手の判定勝利。
コメント
佐々木選手の試合を観た次の日AZUMA選手の試合を観に行きました。
やはり女子フェザー級最強対決をしてもらいたいです!
前にAZUMA選手がリングで言ってたので試合するのかと思ったのに。
お互い昔とは違うから今が面白い時なのに。