Boxing
2012年 クイーン・オブ・ザ・リング ボクシング部門 各賞の発表です。ことし一年を楽しませてくれた選手の皆さんへの感謝の気持ちをここに表します。
なお、この賞はこの1年にQRスタッフの耳や目に入った試合からQRスタッフの主観で決定されたものであり、ボクシング女子全体を反映するものではないことをお断りします。
★ベストファイト
真道ゴー vs マリアナ・フアレス[7月14日WBCフライ級タイトルマッチ]
今年もいい試合はたくさんありました。人を揺さぶるなにかのある試合、ファイトのレベルの高さ… ベストファイトの基準はいろいろあるでしょう。その中からQRは「日本選手が海外に出て行き一番上の選手を一番追い込んだ試合」をベストに選びました。参考記事
★ブライテストホープ
本田愛祐美(ワールドスポーツ)
岩川美花(井岡)
★殊勲賞
エヴァ・ナイト(アメリカ)
WBCフライ級王者マリアナ・フアレス選手を判定でやぶって同級ダイアモンドベルトを獲得した試合はボクシング女子の歴史に大きな意味を持つでしょう。参考記事
★敢闘賞
マリアナ・フアレス(メキシコ)
アナ・マリア・トレス、ジャッキー・ナヴァというスーパースターふたりが相次いで産休となった業界のピンチを、一年で5試合というペースで次々と試合をこなして穴埋めにつとめた努力は大きなものがありました。その意味で今年のボクシング女子の主人公はフアレス選手だったと言えるでしょう。
★技能賞
宮尾綾香(大橋)
日本のボクシング女子に圧倒的に欠けているフットワークの有効性を自らの試合を通じて知らせてくれたのが宮尾選手。そして彼女はその技術を世界王座奪取に結実させました。
★最優秀来日選手
ジェシカ・ボップ(アルゼンチン)
3月に初来日を果たしたWBA/WBO統一ライトフライ級王者ジェシカ・ボップ選手。試合はおこなわれずエキシのみの御披露目となりましたが、現役のトップ中のトップ選手を後楽園ホールで見れたのは実に幸運。鍛え上げたフィジカル、俊敏な動きと華麗なテクニック。そしてプロ精神いっぱいの明るいキャラクター。プロボクサーなら誰もが目指すべき選手だと思います。参考記事
★ベストKO賞
ジェリーナ・マジョナヴィッチ[ムルドジェノビック](カナダ)[3月23日対リンゼイ・ガーバット戦]
昨年12月のオリビア・ゲルーラ戦に続いてマジョナヴィッチ選手がマークした連続ビッグKO。ことしもショッキングなKOがいくつかありましたが、実力者同士の世界タイトルマッチでの初回KOということでこの試合に勝るものはないでしょう。 参考記事
★ファイター・オブ・ザ・イヤー
ホリー・ホルム(アメリカ)
昨年12月にボクシング女子最強の看板をかけておこなわれた対アン・ソフィー・マティス戦でボロボロに打ち崩されて失神KO負けという屈辱を味わったホルム選手。「今回も返り討ちでは」と絶対不利説がささやかれる中でおこなわれた6月のダイレクトリマッチは、人々の(そしてわたしたちの)予想をくつがえしてホルム選手が大差ポイントアウトの判定勝利。この人の気持ちの強さには圧倒されました。そして、現在は21戦全勝の三団体統一王者セシリア・ブレークフス選手の挑戦を受けて、ラスベガスでの大一番の準備が進行中。来年もホルム選手から目が離せません。 参考記事
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