Muay Thai
2013年9月15日(日) 東京 ディファ有明
M-Fight「SUK WEERASAKRECK III」Part.2
WPMFピン級タイトルマッチ 2分5R
王者 テップサー・ソーテップジャルン(タイ)
VS
挑戦者 リトルタイガー (WSR三ノ輪 F.Team.Tiger)
6月のタイトルマッチで前王者ちはる選手(WSRフェアテックス蕨)を判定で下して新王者となったテップサー選手のベルトに、リトルタイガー選手が挑みます。
リトルタイガー選手は挑戦者らしい思い切りの良さで初回からガンガン前進。
テップサー選手も蹴りで応戦しますが、パワースピードともにタイガー選手の方が上。
きょうのタイガー選手は本当にベストコンディションという感じで実にいい動き。さらに、集中力も素晴らしく、リングを覆い尽くすような覇気が伝わってきます。
タイガー選手の得意技であるハイアングルのサイドキックも序盤から何度もキレイに決まり、テップサー選手は警戒体勢に突入。
ちょっと相手を見るような場面が増えた王者の足もとに、リトルタイガー選手が容赦ないローキック。外から、そして内からもキック攻撃を浴びてテップサー選手の足が赤く腫れあがります。
蹴りでは勝ち目がないテップサー選手は左右のスイングパンチで反撃。これで活路を見出したいチャンピオンでしたが、
タイガー選手はパンチから多彩なキックにつないでこのタイトルマッチを確実に支配。
組もうとする相手をパンチで突き放し、美しいキックでヒットを奪ってポイントを積み上げます。
テップサー選手は大きなパンチで最後の反撃。しかし、大勢はくつがえらず、
Little Tiger (Japan) became the new champion of WPMF Pinweight.
On September 15, 2013, Little Tiger won over Thepsar Pizza Sor.Thipjaroen (Thai) by UD.
この試合のタイガー選手は、これまでよりも格段に積極的で、相手を見る時間、守る時間を極端に減らした超攻撃的態勢を常に維持して勝利を掴みました。
そのように一口で言うことは簡単ですが、フルラウンドを超攻撃的に完走するには、尽きることのないスタミナと、ゆるがない精神力を獲得していることが前提条件。誰にでも出来ることではありません。
しかし、リトルタイガー選手は、それを当然のように涼しい顔で見せてくれました。本当の意味でのプロフェッショナル、本当の意味でのトップ選手だと思います。
WPMFピン級タイトルマッチ 2分5R
×王者 テップサー・ソーテップジャルン(タイ)
判定 0-3
○挑戦者 リトルタイガー LITTLE TIGER(WSR三ノ輪 F.Team.Tiger)
リトルタイガー選手が判定勝利でWPMFピン級新王者になりました。
WPMFミニフライ級、WMCミニフライ級に続いて、WPMFピン級王座を獲得し、名実共に日本を代表するムエタイファイターとなったリトルタイガー選手。今後の彼女の防衛ロードに大いに期待しましょう。
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