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柴田直子 VS アロンドラ・ガルシア IBFライトフライ級王座決定戦 結果 ボクシング女子

 Boxing

2013年11月14日(木)東京 後楽園ホール
EARNEST EFFORTS Thank You Father

IBFライトフライ級王座決定戦
柴田直子 しばたなおこ(ワールドスポーツ)
VS
アロンドラ・ガルシア(メキシコ)

 2008年にJBCさんが女子選手の試合を認可しはじめてから今まで「女子黎明期の特例」を言い訳として、女子ボクシングでは様々なルール違反が黙認されてきました。

 いつA級ライセンスを取得したのか分からない選手の世界挑戦、実際に練習しているジムと所属ジムが違う名義貸しや、ボクサーなのかどうか怪しい外国人を招いての噛ませ試合など、デタラメやり放題のジムがたくさんある一方で、ワールドスポーツジム所属の柴田直子選手はコツコツと4回戦からきちんとした相手と試合を重ねてキャリアを積み、真面目に東洋太平洋王者にまで上って来た正統派のボクサーです。

柴田直子 VS アロンドラ・ガルシア
 しかし、二度の世界挑戦に失敗したことから柴田陣営の中にあせりでも生じたのでしょうか?今回の世界王座決定戦の相手はいままで何一つ実績らしいものが見あたらない無名の18才のメキシコ人。柴田選手なら勝って当たり前、負けたら大事件という滅茶苦茶実力差の激しい対戦。

 こんなカードが世界王座戦に認可されるのですからIBFさんの女子部門はまだまだ本気ではないのでしょうし、この試合を用意した関係者さんたちのスポーツマンとしての良識が疑われる、そんなガッカリの極致のようなマッチメークです。

柴田直子 VS アロンドラ・ガルシア
 試合は、当然のとこながら柴田選手が勝利し、世界王者となったわけですが、こんなことに何の価値があるのでしょうか?

柴田直子 VS アロンドラ・ガルシア
 柴田選手は日本の軽量級女子の共通課題である非力さこそは指摘されてはいるものの、技術、スタミナ、闘志には定評があり、ジャストのタイミングと狙いの正確さをもって打ち抜くカウンターが決まれば相手を倒すことは充分に可能な好選手。

柴田直子 VS アロンドラ・ガルシア
 しかし、今回は正面から力押しで攻めるような柴田選手らしくない単調な場面が続き、それを見切ったガルシア選手がウィービング、ダッキングで軽々かわす場面がなんども繰り返されます。

柴田直子 VS アロンドラ・ガルシア
 試合は手数と命中弾の多さで柴田選手の勝利に疑いの余地はありませんが、いつものような軽快なフットワーク、ディフェンスから始まる攻勢、鮮やかなカウンター、急射角のアッパーカットなどの見せ場がほとんどなかったのが寂しい限り。

 公平に見ればメキシコのガルシア選手の若さに似合わない落ち着き、未完成ながらも意識を切らさないディフェンス、荒削りながらもパワフルな打撃のほうに可能性を感じました。

柴田直子 しばたなおこ(ワールドスポーツ)14戦11勝3敗3KO
アロンドラ・ガルシア(メキシコ)9戦8勝1敗1KO

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