Muay Thai
2015年8月12日(水)タイ バンコク王宮前広場
MUAY YING ASSOCIATION QUEEN’S BIRTHDAY 2015
今回は8月12日の王宮前広場の『ムエイン・アソシエーション・クイーンズ・バースデイ2015』その4です。今回は第9試合、第10試合をお伝えします。
タイでの興行で日本と最も違うことは、メインが最後ではなくて中盤ぐらいにおこなわれることでしょう。この日も真ん中にメインクラスの5回戦が4試合ありましたが、ここからはまた3回戦に戻ります。
第9試合 45kg契約体重 2分3R
ペッチョンプー(タイ)赤
VS
ペッサーイ(タイ)青
ペッチョンプー選手とペッサーイ選手、ともにかなり若いですね。ペッチョンプー選手は高橋藍選手の対戦相手と同じ名前ですけれど別人です。
この試合は最初はごく普通のムエタイの流れではじまりますが、しだいに赤のペッチョンプー選手がパンチ主体の選手だということが明らかになります。
ムエタイでは蹴りと組み技がポイント上重視されているため、キックや首相撲を得意とする選手が多いことは確かです。しかし、少数派ながらパンチが主武器の選手もいます。これは男子でも女子でも変わりません。同じムエタイという競技をやっている以上は、男子にある傾向は女子にもあるのです。
少し前に有名なライターさんが「タイのムエタイでパンチをメインにする女子選手は皆無に近い」と書いているのをたまたま拝見しましたが、それは事実とはちょっとちがいます。途中からパンチメインに切り替えるとか、最初から最後までパンチばっかりとか、そういう女子選手はときどき見かける程度にはいるのです。以前にもそういう試合を書きました。ノンニー・ソー.タナチョート VS エマ・タフキャンプ MBKムエタイ 結果 ムエタイ女子
今回の試合に関してはこの動画をごらんください。
荒削りながらもパンチ、パンチで押しまくるペッチョンプー選手と、それを止められないペッサーイ選手。
ムエタイではパンチはほとんどポイントにならないのですが、それは相手がキックや組み技で見せ場を作っている場合のことで、このように相手が思うように攻撃を出せないほどに攻めまくったときは当然のことながら、パンチで押しまくった選手が勝ちになります。
第9試合 45kg契約体重 2分3R
○ペッチョンプー(タイ)赤
判定
×ペッサーイ(タイ)
ペッチョンプー選手の判定勝利
45kg 3x2mins
Phetchompoo vs PhetSaai
Phetchompoo wins on points
第10試合 52kg契約体重 2分3R
サーイワーリー(タイ)赤
VS
エマ・トーマス(イギリス)青
この試合はタイのサーイワーリー選手とイギリスのエマ・トーマス選手の対戦。体格的にはどう見てもエマ選手がパワーがありそうですね。
サーイワーリー選手はリトルタイガー選手、佐々木蝶里選手、高田結選手と戦ったペッワーリー選手と同一人物です。
サーイワーリー選手はパワー対決をさけて第1ラウンドから距離を取ってアウトボクシングのかまえ。
エマ選手は回し蹴りなどで攻め込みますが、サーイワーリー選手はそれをかわしながらバックステップを多用して常に遠いところにいます。
単にかわすだけではなくカウンターの前蹴りなどを入れるため、ポイント的にはサーイワーリー選手のほうが有利。
エマ選手はサーイワーリー選手を捕まえることが出来ず、ついに一度の組み技も無いままにこの対決は終了。サーイワーリー選手の作戦勝ちでした。
第10試合 52kg契約体重 2分3R
サーイワーリー(タイ)
VS
エマ・トーマス(イギリス)
サーイワーリー選手の判定勝利
52kg 3x2mins
Sahywarie vs Emma Thomas
Sahywarie[a.k.a. Petchvaree or Petnaree] wins on points
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