観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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ムエタイの採点基準を知らない場合にありがちな負けパターン ダニエラ・アルメイダ VS ローラ・カラット 動画 MBKファイトナイト ムエタイ女子

 Muay Thai

2015年12月2日(水) タイ バンコク MBK特設リング
MBK FIGHT NIGHT SEASON6

ムエタイ 2分5R
ダニエラ・アルメイダ(ブラジル)赤
VS
ローラ・カラット(レバノン)青

 今回ご紹介するのはバンコク東急デパートMBK店前広場で12月2日におこなわれた試合です。

 ブラジル対レバノンという国際色豊かなカードでしたが、両選手とも基礎はしっかりしており、世界中にムエタイが浸透しつつあるのを感じます。

 しかし、技は伝わっても試合に対する考え方判定基準が伝わっているかと言うと、それはまた別の話。ムエタイではパンチは0点、ミドルキックを打たないと判定では勝てない、という基本事項も選手や指導者の人に知られていない場合も多いのです。

 もっとも、WBCムエタイのように「タイ式の採点はしない」「ボクシングのようなダメージ重視の判定基準に従う」という独自の西洋ムエタイも存在するので、タイ式よりも先にそちらに触れた場合は本当のムエタイを知らないままになってしまうのも無理はないでしょう。

 この試合で残念な負け方になったのはローラ・カラット選手。彼女は初回からパンチで攻め込んでいい場面を作り、中盤にはローキックを多用、全般的に押し気味に戦ったように見えます。キックボクシングなら判定勝ちでしょう。

 しかし、パンチは0点、ローも採点は低いのがムエタイです。さらに、何度か出したハイキックの多くが空振りになっているのがまずいですね。これは相手に「ハイをかわした」という防御ポイントが入る可能性があります。そして、ミドルをほとんど出していないのが致命的でした。キャッチやカウンターを恐れてミドルキックを出さないとポイントになりません。

 対するダニエラ・アルメイダ選手は打たれながらも毎ラウンドきちんとミドルを蹴っていましたし、空振りもほとんどありませんでした。その結果、たぶん僅差だとは思いますが、彼女の勝ちになったのです。

 同じ試合の別角度からの動画 from another angle

Dec 2nd, 2015 at MBK Square in Bangkok, Thai,
Daniele Almeida (Brazil) defeats Lorla Calit (Lebanon) via decision

ムエタイ 2分5R
○ダニエラ・アルメイダ(ブラジル)赤
判定
×ローラ・カラット(レバノン)青
ダニエラ・アルメイダ選手の判定勝利。

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