Muay Thai
2015年12月28日(月)タイ パタヤ
TOPKING WORLD SERIES
スーパーファイト57kg契約 2分3R
ナムターン(タイ)赤
VS
ジャニス・リン(カナダ)青
タイのリゾート、パタヤビーチの年越しカウントダウンの開幕イベントとしてムエタイのトーナメントが開かれ、そのスーパーファイトでタイトップチームのナムターン選手と、WPMFチャンピオンのジャニス・リン選手が対戦しました。
会場は巨大スクリーンとコンサート仕様の照明、レーザー、特殊効果で彩られた豪華なリング。しかも、タイ全土で生中継されました。
青のジャニス・リン選手は中国系のカナダ人。決して小さいほうではないのですが、スーパー足長体型のナムターン選手をムエタイルールで攻略するのは簡単ではないでしょう。
リン選手も蹴りで対抗しようとしますが、ロングリーチの前蹴りで弾き返されます。
蹴りあいでの不利を悟ったリン選手は即座にパンチとヒジ打ちメインのスタイルに作戦変更。
ナムターン選手も打ち返しますが、パワーと連射スピードでリン選手が押して相手に蹴りを打たせない展開で第1ラウンド終了。
第2ラウンド 蹴りを封じられたナムターン選手は首相撲から得意のヒザ蹴りを狙いたいところですが、
ナムターン選手はヒザ蹴りとヒジ打ちを放ちますが相手にダメージを与えられません。
この回のリン選手はまったくキックを使わず、パンチとヒジで押しまくります。
見た目には相当に押されているように見えるナムターン選手。実際、苦戦していることは確かですが、所々でヒザ蹴りを当てているのでポイント的には互角か僅差でしょう。
最終ラウンド ナムターン選手が蹴り込んで行くと、久しぶりにリン選手もキックとヒザ蹴りで応戦。リン選手陣営は、蹴らないとポイントが入らないムエタイの採点を知っているようです。
しかし、ヒザ蹴りを出してきたリン選手のスキを見逃さずにナムターン選手が投げ。起き上がってさらに突っ込んでくるところをプッシュキックで一度二度とよろめかせるナムターン選手。一進一退の攻防です。
リン選手は再びパンチ連打に戻って安定した前進力を発揮。ナムターン選手の顎をハネあげます。
そして終了直前、リン選手のスーパーガールパンチが命中。これはムエタイの技なのでポイントになるでしょう。
リン選手勝利のコールを聞きながら、ナムターン選手は非常に意外そうな顔。確かに打点の高いヒザ蹴りや投げをナムターン選手は見せてくれたので、押されていたとはいえポイントでは僅差の内容だったとは思います。
しかし、パンチで相手の長所を潰しながら、それだけに終わらず、要所でヒザ、ヒジ、キックを有効に織り交ぜていたリン選手の打撃は見事でしたし、大事なところで大技ジャンピングパンチを成功させるなど、勝ち方を知っているのは感心しました。
ナムターン選手は4~5ラウンド制の試合でチャンスをものにするタイプですが、3ラウンドしかない短い試合の場合は違うパターンで戦う必要があると思います。
ともかく、面白い試合でした。再戦があるかもしれませんね。
この試合のノーカット動画はこちらからどうぞ。
スーパーファイト57kg契約 2分3R
×ナムターン(タイ)赤
判定
○ジャニス・リン(カナダ)青
ジャニス・リン選手の判定勝利
Namtarn vs Janice Lyn
28th December 2015
-57kg 3x2mins
Janice Lyn wins on points
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