Kickboxing
2017年7月20日(木)東京 渋谷TSUTAYA O-EAST
ROAD TO KNOCK OUT vol.2
50kg契約 3分3R
小林愛三 こばやしまなぞう(NEXT LEVEL渋谷/Muay Thai Open女子フライ級王者)
VS
UNION朱里 ゆにおんあかり(GSB/Iー1アジア51kg級など海外三冠王者)
先日の対戦のオフィシャル動画がKNOCK OUTさんより公開されましたのでご覧ください。
んー、なんと言いますか、各団体のみなさん、判定基準はもっとちゃんとしましょうよ。
KNOCK OUTさんは「キックボクシング」と名乗っているんですからキックの判定基準「相手へのダメージ」で点数つけなきゃ。
もしもこの試合がムエタイルールだったら小林愛三選手の圧勝ですよ。ハイキックガンガン出してますし(ムエタイならガードされても腕への攻撃とみなされます)、パンチもらっても少々のことなら無視されますし。
しかし、これはキックルールですから、蹴りはガード以外の部分に当たらないとダメだし、パンチも当てられたらダメ。その基準で採点したら全ラウンドでUNION朱里選手の勝ちですよ。ちょっと朱里選手が余裕見せすぎですけど、それでも、小林選手の勝ちもドローもありません。
小林選手はよその団体でペッチージャー選手にムエタイルールで勝って売り出したんですが、あの試合もちゃんとムエタイの基準で採点したらペッチージャー選手の勝ちでした。小林選手の勝ちは無い。あれだけキレイにヒザ決められて、キックで飛ばされて、何度も投げられてたらムエタイでは完敗です。
女子格闘技の歴史を見ると、いい選手が出てくるとみんな手放しでほめて、エコヒイキの判定して、とにかく勝たせるということが何度も繰り返されて来ました。
でも、それが正しいわけは無いんです。スポーツのモラルに反するだけでなく、興行的にも失敗するんですよ。ファンよりアンチが増えますから。
RENA選手はデビュー戦で負け、そのあとベテランのMMA王者に二回挑戦するけどどうしても勝てず、韓国で上の階級の王者に挑んで判定負け、とさんざん苦しんだ新人時代でした。その後、シュートボクシングのエースとなっても優勢な試合なのに延長、再延長を課せられたりして簡単には勝たせてもらえません。シュートボクシングレディース王座決定戦では高橋藍選手に負けました。
そういうことを乗り越えて「絶対負ける」「RENAは終わり」と言われた神村エリカ戦に完勝。そのあと今まで誰にも負けていません。これが格闘技なんですよ。勝利はまわりが与えるんじゃなくて、自分で掴むんですよ。ガチで勝ち残った者にしか栄光は無いし、興行の成功も無いんですよ。勝ちは勝ち、負けは負け、と、ハッキリさせないとダメなんですよ!
女子格闘技は何度同じ間違いをするのかなあ。
ハッキリ言って、若い頃のグレイシャア選手やタイガー選手も「判定に救われた」ことがいくつかあって、そのため実力が伸び悩んで、評価もされないという時代がありました。そんなこんなで、彼女たちの実力が開花するのは予想よりもずいぶんあとになってしまったんです。
グレイシャア選手やタイガー選手は開花したけど、ヒイキの引き倒しでダメになった選手もたくさんいたんですよ。派手に売り出されてそのあと聞かなくなった選手が何人もいました。
それと同じことをまた繰り返しますか?
50kg契約 3分3R
△小林愛三 こばやしまなぞう(NEXT LEVEL渋谷/Muay Thai Open女子フライ級王者)
判定 1-1 ドロー
△UNION朱里 ゆにおんあかり(GSB/Iー1アジア51kg級など海外三冠王者)
ドロー
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