Boxing
2017年9月1日(金)東京 後楽園ホール
DANGAN193
ライトフライ級 6回戦
○柴田直子 しばたなおこ(ワールドスポーツ)
TKO 第2ラウンド
×シーザー・マノップジム(タイ)
前世界チャンピオンと来日2連続KO負けのアルバイトさんの対戦は、アルバイトさんの3連続KO負けとなりました。
アトム級 6回戦
○鈴木菜々江 すずきななえ(シュウ)
判定 3-0
×日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー根本)
鈴木菜々江選手の判定勝利
(59-55、59-56、59-56)
この試合はボクシングレイズさんの動画配信で見ましたが、試合内容を反映していない判定だったと思います。
鈴木菜々江選手は当て勘があり、柔軟によく動く選手。上下にも冷静に打ち分けます。しかし、そのパンチは当てても効かない手打ちがほとんどの「タッチボクシング」。
もちろん、手打ち自体が悪いわけではありません。大部分のパンチが手打ちであっても、それを呼び水としてビシッと決まるショットや、タイミングのいいカウンターが織り込まれているなら良いボクシングとして評価できます。でも、それが見られなかったのがツライところ。
一方の日向野知恵選手は一発一発をキチッと打つボクサーで、ダウンを奪えるパンチ力もあります。しかし、左のジャブが圧倒的に少なく、右に頼ったスタイルなので、左右でワーッと打たれると「手数」では負けてしまうのです。
でも、いつも書いていることですが、ボクシングの判定基準は「手数」じゃなくて「有効打」。
いい当たりをしていたのは日向野選手のパンチであり、鈴木選手はそれによって顔の向きが変わったり、攻撃が止まったり、前進が後退に変わるシーンが何度もありました。
ですから、日向野選手の方にもっとポイントが入るはず。大差で鈴木選手の試合とは思いません。
鈴木選手が足を使って後退するのはかまいません。一旦逃げて次にいいカタチにつなげるのはいいボクシングです。しかし、鈴木選手はそこまで行っていませんでした。離れて、近づいて、また数にたよった手打ちに戻るだけです。
日向野選手は以前に比べればかなりジャブが増えていました。しかし、それでも足りません。ジャブはダブル、トリプル、それ以上で打ってはじめて『弾幕』として機能します。そして、相手の注意が左の弾幕にいったとき、その後ろから飛んできた右はとてもいやな攻撃になるでしょう。
柴田直子 しばたなおこ(ワールドスポーツ)22戦17勝(うちタイ人2)4敗1分6KO(うちタイ人2)
シーザー・マノップジム(タイ)
鈴木菜々江 すずきななえ(シュウ)7戦5勝(うちタイ人0)2敗1KO(うちタイ人0)
日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー根本)13戦7勝(うちタイ人1)6敗2KO(うちタイ人1)
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