ぱっと見てアリシア・ヘレン選手の身長とリーチの長さからダンコンファー選手の不利を予想してしまいましたが、フタを開けてみればダンコンファー選手がガンガン攻め込む文字どおりにハードコアな試合となりました。
普通はタイガールと外国人選手の試合では外国人のパンチの威力にタイ女子が苦しむという展開が多いのですが、この試合はまったく反対で、タイ選手がパンチとヒジで攻め込み、ブラジル人選手がキックで対抗という形だったのが面白いです。
ダンコンファー選手はパンチとヒジで攻め込みながらも蹴り技も散りばめていましたし、後半になってからは蹴りでもアリシア・ヘレン選手を圧倒、見事な勝利でした。
QRはムエタイのルールや判定基準はすでに完成に近いものなのでやたらと変更するべきでないと思っていますが(ボクシング的な判定を求めるWBCムエタイは邪道)、グローブの見直しなどは大いに歓迎します。
もともとムエタイは素手に近い状態でおこなう戦闘技術であり、ボクシンググローブは不自然に破壊力を強くしてしまうので最善のものではないと思っています。
最近のベアナックルムエタイやこのハードコアムエタイは、ボクシンググローブ導入以前のムエタイ本来の世界に近づくものかも知れず、状況次第ではこちらが主流になることもアリかなとまで思っています。
ムエタイ 52kg契約 3分3R
○ダンコンファー・チャオスアノイムエタイ(タイ)赤
判定
×アリシア・ヘレン(ブラジル)青
ダンコンファー選手の判定勝利
ดังก้องฟ้า เจ้าสัวน้อยมวยไทย ชนะคะแนน อัลลีเซีย โรดริเกส
Dangkongfah vs Allycia Hellen Araujo
Winner Dangkongfah by decision
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