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OPBF東洋太平洋女子ミニマム級チャンピオン 塙英理加 プロボクシング引退を発表 ボクシング女子

 各メディアで既報の通り、OPBF東洋太平洋女子ミニマム級チャンピオンの塙英理加(はなわえりか/UNITED所属)選手が引退届をJBCさんに提出しました。

 塙選手は2015年7月に後楽園ホールでデビュー。対戦相手は公認前の女子ボクシングやセミプロでリング経験のある青木沙耶香選手でしたが、塙選手は初戦にしては手ごわいこの相手に2−1で判定勝利。2戦目は武藤美希子選手に3−0の勝利と順調なデビューでした。

 しかし、第3戦からはカードに恵まれず、毎回、毎回、タイやフィリピンからのバイトさん相手の試合が続きます。

 伸び盛りの時期にこれでは実力が身につかないのではと心配になる中、デビュ−8戦目で組まれたのがベテラン江畑加代子選手との世界タイトルマッチ。当然、大差の判定負けでした。

 けれど、これで塙選手は何かをつかんだのか、10戦目のOPBFタイトルマッチ(2018年3月)では花形冴美選手を相手に敗れたもののなかなかの健闘。

 その半年後には緒方汐音選手とWBOアジアパシフィック王座を争い、きわどい判定にまで持ち込み実力の急速な伸びを見せます。

 さらに2ヶ月後、空位のOPBF東洋太平洋女子ミニマム級決定戦をフィリピンの実力者ジュジース・ナガオワ選手と戦い、第4ラウンド相手棄権によるTKO勝利でついにチャンピオンの座を獲得。

 塙選手は以前にあまり知られていないマイナー王座の経験はありますが、それとは違って、今回獲得したのは世間的に十分に認知されているOPBF東洋太平洋のベルト。そして、王座を争った相手が、この世界では広く知られたナガオワ選手ということがこの王座に価値を与えました。

 ベルトを巻いた塙選手は今後、この王座の防衛を重ねてベルトの価値を高めていくものと思われましたが・・、発表された次戦の予定はOPBFの防衛戦ではなく、なんと世界タイトル獲りのためのメキシコ遠征でした。それも、昨年、強豪エスメラルダ・モレノ選手からWBC女子ライトフライ級王座を奪って注目を集めていたイェセニア・ゴメス王者への挑戦です。

 いきなりツーステップぐらい飛び越えての大物への挑戦ですが、ここしばらくの実力の伸びから見てけっこうイケるのではと期待とともに見た試合の動画は、ものすごくいい試合で、QRの目からは塙選手の勝利に見えました。

 しかし、判定は2−0の判定負け。惜しい、実に惜しい試合でした。

 冷静に見ても、敵地で現役の王者相手に負けたとはいえ2−0でしたから、これは立派な結果です。今後への期待を集めるのに十二分の内容です。

 が、塙英理加選手ご本人はこの試合をボクシング人生の到達点と考えて引退を決意したようです。

 進退はほかの人が口を挟むことではありませんので、塙選手が決めたことなら、それを尊重して拍手と感謝でボクサー塙英理加選手にお別れを言うのがファンの礼儀でしょう。

 塙選手、ご苦労様でした。ここしばらくのあなたの試合は本当に素晴らしかったです。最後のメキシコでのファイトには本当に驚かされました。いい試合でした。ありがとうございました。

塙英理加 はなわえりか(UNITED)
戦績 14戦10勝4敗4KO
獲得タイトル OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王座、ABCOコンチネンタル女子アトム級王座

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