観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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奥田朋子 VS 谷山佳菜子 OPBFおよび日本女子バンタム級王座決定戦 8回戦 結果 ミツキ杯 強拳ステージ.16 ボクシング女子

  Boxing

2019年9月16日(月・祝)大阪 堺市立大浜体育館
ミツキ杯 強拳ステージ.16

OPBFおよび日本女子バンタム級王座決定戦 8回戦
△奥田朋子 おくだともこ(堺東ミツキ)
判定 0−1
谷山佳菜子 たにやまかなこ(元ホーストカップ女子バンタム級王者/ワタナベ)
ドロー(74−78、76−76、76−76)

boxingraise.comさんにてネット観戦。日本女子王座とOPBF王座のふたつがかけられた決定戦です。

空手/キック王者の谷山選手は攻撃力と気持ちの強さには定評がありますが、まともなボクシング選手との試合経験はゼロ。
奥田選手は前後左右に大きく動くボクシングで、見ていて非常に面白いのですが、体力を使いすぎるファイトスタイルなのが気がかり。

そんな両者の対戦でしたが、序盤から圧倒的な手数で攻める谷山選手に対し、奥田選手はあまり打ち返さず、大きく逃げる動きもなく、体力を温存する作戦のようです。
谷山選手の攻めはボクシングと言うよりは蹴らないK1とでも言えるような、最短で、真っ直ぐに、一直線のスタイル。
奥田選手は3ラウンドぐらいから徐々に大きく動きながら打ち返します。まっすぐ入ってくる相手の攻撃線をはずしてカウンターを打つのですが、顔の位置がまったくかわらない谷山選手へのパンチは難なくヒットします。奥田選手は微笑みさえ浮かべて余裕のように見えます。

しかし、後半になってもまったく谷山選手の動きは衰えず、それどころか攻撃の圧力は確実に増しています。
終盤には奥田選手の動きに慣れた谷山選手が次々にヒットを奪い、谷山選手が押している形で試合終了。
印象としては谷山選手ですが、いくらパンチを当てても倒れない限りは1ラウンドの差は1ポイントしか付かないのがボクシング。判定は谷山選手かな?ドローかな?と思っていると、谷山選手支持1名のドローという結果。

自分がジャッジなら僅差で谷山選手の勝ちにしたと思いますが、ナイスパンチと言えるものでは奥田選手だったのは事実。
また、かつてキック王者の早千予選手がボクシングに殴り込んだ時は単純な接近はせず、ほとんど相手に打たれない一方的な勝ちでした。谷山選手はそれに比べて工夫がなかったのが残念。いまのような一直線ファイトではたとえひとつの試合で勝ちになっていても、あるところまでしか行けないでしょう。闘志とスタミナはピカイチですが、それ以上褒めることができないのが正直なところ。
奥田選手はここまでアグレッシブな相手と戦ったのは初めてのことだと思います。
両選手にとっていい経験値を得た試合だったと思います。

奥田朋子 おくだともこ(堺東ミツキ)9戦5勝(うちタイ人1)2敗2分1KO(うちタイ人1)
谷山佳菜子 たにやまかなこ(ワタナベ)3戦2勝(うちタイ人2)1分1KO(うちタイ人1)

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