Boxing
2008年4月26日(土)カンボジア プノンペン
WBCライトフライ級タイトルマッチ
王者 サムソン・ソー・シリポーン[トー・ブアマー](タイ)
VS
挑戦者 江畑佳代子 えばたかよこ(ワタナベ)
リングスポーツの昨日を振り返る旅、プレイバック!シリーズ、今回は2008年4月におこなわれた江畑佳代子選手の世界王座挑戦の動画です。画質はかなり悪いですが貴重な資料だと思います。
この年は長く女子選手にボクシングの門を閉ざしてきたJBCさんが、女子選手を公認した最初の年であり、公認後の第1号の試合がこのタイトルマッチでした(G Legend第1回大会はこの2週間後)。
王者サムソン選手はドラッグ取引にかかわった罪で収監されていた服役囚でしたが、刑務所の更生プログラムでボクシングと出会い、その熱心な習得ぶりを評価されて特例で釈放されたという異色の経歴の持ち主。
彼女は2006年に菊地奈々子選手に負けているものの、その後はウィンユー選手、宮尾綾香選手、天心アンリ選手、小関桃選手に勝っており、まさに怒濤の勢いがありました。
当時はネット環境が今ほど整っていなかったために、試合の様子は海外の報道から断片的に知るのみで試合の全貌はよく分かりませんでしたが、現在ではこうやって貴重な動画を見ることが出来ます。
内容は力闘そのもの。両者足を止めて打ち合う場面が延々と続くキツい試合で、江畑選手が押している場面もかなりありますが、ジャッジは2名がサムソン選手支持、1名がドローで、王者のタイトル防衛が成立しました。
リングサイドのカメラマンが選手の目の前でガンガンフラッシュを使うなど、試合環境は劣悪。海外のリングでは日本ではありえないようなことが起こりますね。
あれから6年の時が流れ、現在はサムソン選手がWIBAミニマム級王者、江畑選手はOPBFフライ級王者となっています。
コメント