観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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世界のキックボクシング WCM WCL

 MuayThai

 ボクシングに比べて、キックボクシング系の世界は団体が乱立していて、ルールもそれぞれのリングによってまちまち、と言うより、まるで違っていたりします。そのことが、世界基準を確立しメジャースポーツとして発展して行く上では、欠点であるとしばしば指摘されます。
 それは確かにそうなんですが、それぞれのリングにはそれぞれの面白さがあるのも事実なので、統一ルールを制定しようと考えると、たいへんな困難に直面してしまうでしょう。

ワールド・チャンピオンシップ・ムエタイ07
 パンチ、キック、ヒジ、ヒザ、首相撲OKの『ムエタイ』、その一部を規制した『キックボクシング』、さらに首相撲とヒジを規制した『Kー1』系、投げと立ち関節も認めた『シュートボクシング』、どれが一番いいルールかなどとは誰も決めることは出来ないでしょう。
 今回は、アメリカで行われている立ち技系のイベントをふたつ紹介します。

ワールド・チャンピオンシップ・ムエタイ08
 ひとつは、デニス・ワーナーというプロモーターさんが主催している『ワールド・チャンピオンシップ・ムエタイ』です。このリングは、タイ式のルールを全面的に取り入れて、ヒジ打ちも、首相撲も、ヒザ蹴りも全部認められています。ラウンドタイムは女子も男子も3分です。これをデニス・ワーナーさんは『フル・ルール・ムエタイ』と呼んで誇りにしています。女子の試合もひとつの大会の中で1~2試合ほど含まれ、WBCが認定するWBCムエタイのタイトルマッチも定期的に行われます。タイ以外で開催されるムエタイのひとつの拠点と言えるでしょう。
 この大会で活躍する日本人選手としては早千予選手がいます。彼女は2005年にラスベガス大会で、世界チャンピオンのイロンカ・エルモント選手と戦い、フル・ムエタイ・ルールで王者を圧倒して勝ちました。2008年1月には再びラスベガス大会に登場し、TKO勝ちを披露しています。

WCL
 ある意味で、この『ワールド・チャンピオンシップ・ムエタイ』の対極にあるのが『ワールド・コンバット・リーグ WCL』です。WCLは、ドラゴンへの道ブルース・リーさんと戦った、あの『地獄のヒーロー』チャック・ノリスさんが主催する大会です。
 この大会は非常に個性的です。まず、試合場は四角ではなく、丸くて、ロープもコーナーポストもない、土俵のようなリングです。ルールは、ヒジ無し、首相撲無し、消極的姿勢は一切認めないというもの。
 個人戦ではなくて、全米各地の都市に格闘家を集めたチームがあり、そこから6人(6階級)の代表を出して、そのトータルの勝ち点で争う団体戦なのです。各チーム6人の代表のうちの一人は、必ず128ポンド(57.6キロ)級の女子でなくてはなりません。
 KO勝ちは勝ち点が非常に大きいため、高得点を目指してお互いに大技を出し合います。アウトボクシングは消極的姿勢と判定されてしまうため、常に前に出てボッコン、ボッコンと倒し合う、かなりタフ&大味な試合です。良く言えば豪快ですが。これがアメリカ的と言うのでしょうか。
http://www.worldcombatleague.com/

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