Boxing
8月12日(火)後楽園ホール「第4回 ワタナベ VS 花形 対抗戦」
第6試合
6回戦 フライ級 猪崎かずみ(花形)○ 判定3-0 ×上村里子(山木)
猪崎かずみ(いざきかずみ)選手と上村里子(かみむらさとこ)選手は昨年6月以来の対戦。この時は、猪崎選手が判定で勝利し、自身の*日本フライ級王座を防衛しています。
170センチを越える身長と優れた運動神経を持つ猪崎選手を、上村選手がどう攻略するのか。上村選手の武器はサウスポー・スタイルと、多彩なパンチ。そしてこの階級では恵まれている彼女のリーチには身長差を相殺する可能性があります。
細かくジャブを放ちながら前進し、右ストレートの機会をうかがう猪崎選手。そのジャブをくぐるようにして上村選手は右アッパー、右フック。
なおも左を突いてくる猪崎選手に、右のボディアッパーから左ストレートにつなぐ上村選手。猪崎選手の前進を阻止します。
猪崎選手のジャブをパリー(払いのけ)しながら左をボディーに当て、フックにつなげる上村選手。猪崎選手も右ストレートで応戦。細かい打ち合いに。この距離だとリーチ差は感じさせません。左のボディ打ちを嫌ってか、しだいに下がり始める猪崎選手。
中盤は、執拗な左のボディ打ちを軸にして攻勢をかける上村選手。左右フックで反撃する猪崎選手。上村選手が顔面狙いのアッパー。バッティングがあり、猪崎選手が痛そうな表情。
再開後も左ボディを中心に攻勢の上村選手。猪崎選手が後退をやめ、お返しとばかりにボディアッパーの連打。
終盤は猪崎選手がリングを大きく時計まわりにサークリング。こうなると上村選手の左ボディが届きません。直線的に打ちに行き打ち終りを狙われる上村選手。失速か。
おわってみれば、ジャッジのスコアは、59対56、60対56、60対55と、大きく猪崎選手に傾きましたが、*女王猪崎攻略法の一端が示されたおもしろい試合でした。
*猪崎選手は解散した旧・日本女子ボクシング協会の認定王者。
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