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WBCチャンピオン 2008年8月 誤審のまま王座移動

 Boxing

 注目のWBCランキングが発表されました。発表によるとアトム級の王者は小関桃選手で、前王者ウィンユー・パラドーンジム選手は同級7位にまで落ちました。前王者のランクがここまで落とされるということは正式にKOで決着がついたことを意味します(同じ日に試合をした風神ライカ選手は試合前にライト級の2位で、試合後には6位になっています。4ランクダウンです。ウィンユー・パラドーンジム選手は7ランクダウンなので、KO負けによる評価急落、ということです)。

 今回の騒動によってJBCのビデオ裁定もWBCの再審議もまったく意味がないことが確認されました。

 小関・ウィンユー戦には非常に多くの問題がありますが、ここでは「レフリーが試合をコントロールできていない」(何回注意してもバッティングが続いた)ことと「レフリーがバッティングを見逃してダウンを取った」(バッティングがあった時点で試合を止めるのが本当なので、そのあとのダウンは通常は認められない)ことをボクシング全般にかかわる問題として挙げておきます。

 今回の試合の固有の問題についてはまたの機会に。

WBCチャンピオン一覧 2008年8月現在

ヘビー級 ヴォンダ・ウォード (アメリカ)

スーパーミドル級 ナターシャ・ラゴシーニャ (ドイツ/カザフスタン)

ミドル級 王亚男-おうやなん ワン·ヤーナン-(中国)

スーパーウェルター級 ジゼル・サランディー(トリニダード・トバゴ)

ウェルター級 ホリー・ホルム(アメリカ)

スーパーライト級 アン・ソフィー・マティス(フランス)

ライト級 アン・マリー・サクラート(アメリカ)

スーパーフェザー級 エレーナ・マジョナビッチ(カナダ)

フェザー級 イナ・メンツァー(ドイツ/カザフスタン)

スーパーバンタム級 アレハンドラ・オリベラス(アルゼンチン)
スーパーバンタム級暫定 ジャッキー・ナヴァ(メキシコ)

バンタム級 ガリーナ・コレヴァ・イヴァノヴァ(ブルガリア)

スーパーフライ級 リュ・ミョングオク(北朝鮮)

フライ級 シモーナ・ガラッシ(イタリア)

ライトフライ級 サムソン・ソー・シリポーン(タイ)
ライトフライ級暫定 富樫直美(ワタナベ)

ストロー級 カリーナ・モレノ(アメリカ)

アトム級 小関桃(青木)

〈2008年8月11日現在〉

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