Boxing
スポーツ新聞数紙が今朝いっせいに小関桃vsウィンユー・パラドーンジム戦のWBC本部裁定を報道しました。
これまでの報道をまとめてみます。
試合後すぐにウィンユー・パラドーンジム陣営から「ダウンはバッティングによるもので試合結果は無効」という申し出がありました。試合を管轄するJBCはビデオで試合を検証しましたが「よくわからない」として、暫定的に小関桃選手のKO勝ちという結果を発表し、最終決定はWBCにおまかせにしました(現地で見てわからないものを海外の人に判断してもらうのも奇妙な話です)。
ウィンユー・パラドーンジム選手はゴルフボール大のコブができ、試合後に吐いたという情報もありましたが、タイでのMRI検査ではさいわい異常は見られなかったそうです。
試合直後のウィンユ-選手
ウィンユー・パラドーンジム陣営はWBCに90日以内の再試合を要求したようです。小関陣営から「あのような勝ち方だったのでベルトはウィンユー・パラドーンジム側に返したい」という意向が伝えられたという報道もありましたが真偽は不明です。
WBCの裁定は「バッティングの影響も考えられるが、小関の右もヒットしている」として、条件付きで小関選手の王座を認定しました。
その条件は、防衛2回目の試合でウィンユー・パラドーンジム選手と戦うこと。1回目の防衛の相手は小関選手が選ぶことが出来ます。
年内にウィンユー・パラドーンジム選手と小関選手の試合が実現するだろう、という報道もありますが、あと四ヶ月で世界戦二試合は、ちょっと無理なのではないでしょうか(ウィンユー選手との再戦は来年になるような気がします)。
WBCアトム級のランキングは以下のとおりです。防衛戦の相手はどの選手でしょう。
1位 池山直(中外)
2位 クリスティナ・べリンスキー(ハンガリー)
3位 ソン・チョロン(韓国)
4位 グレチェン・アバニール(フィリピン)
5位 スザンナ・ワーナー(イギリス)
6位 パク・ジヒュン(韓国)
7位 ウィンユー・パラドーンジム(タイ)
8位 メリッサ・シェーファー(アメリカ)
9位 サンドラ・オルティス(アメリカ)
10位 伊藤知子(シャイアン山本)
11位 伊藤まみ(イマオカ)
12位 夛田悦子(フュチュール)
13位 リリー・ラチャプラチャジム(タイ)
しかし、非常に後味が悪い試合でしたね。この試合が日本の女子ボクシングの発展に大きくブレーキをかけたことは疑いようもありません。
二度とこのような試合が行われないように、関係者の人たち全員に、深く反省していただきたいと思います。
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