観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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ダメだと思うこと

 Boxing

 このところ暫定王者の問題がいろいろ言われていますけど、もうひとつダメだなあと思うのは、ランキングを無視した世界タイトル戦が組まれることです。

wba ボクシングにとって、世界タイトルは特別なものです。一生懸命下からはい上がった選手が、やっとたどり着ける頂点の試合です。それなのに最近は、全然無名の選手がいきなり世界戦を組まれることが多くて、ボクシングのカンジンな部分である真剣勝負で一個一個上り詰める意味が踏みにじられている気がします。

wbc ことしになってWBCさんとWBAさんでは、ランク外とか、20何位とか、そんな選手が世界王座に挑戦するのが普通になりました。

 本当は、世界に挑戦出来るのは、世界の上位とか、インターナショナル王者とか、限られた人だけだったはずなのに。

 ランキングを無視したヨコ入りが許されるなら、ランキングの意味がないですよね。

 ウサナコーン・ゴーギアットジム選手、OA・ゴーギアットジム選手、ヤニー・ゴーギアットジム選手。この人たちみんな、ヨコ入りの人たちなんですが、チャンピオンと戦って実力不足で負けたあとも、おそろしいことに「世界戦経験者」ということでランクの上のほうに居座ってしまうのです。

 ウサナコーン選手もOA選手もことしの頭ぐらいには25位とかそのへんだったのですが、アナ・マリア選手に挑戦して負けたウサナコーン選手が、現在、世界の5位、富樫選手に挑戦して負けたOA選手が14位という大出世を記録しています。最近までランク外だったヤニー選手も多田悦子選手に負けたあと、上位に居座ることは確実でしょう…。

 そして、とんでもないことに、WBCさんはこの秋、ウサナコーン選手に
もう一度世界戦を与える計画を進めていることがわかりました。ウサナコーン選手ひとりで、ことし三度めの世界挑戦。しかも、ホームのタイでの開催です。

3月 ウサナコーンVS藤本りえ スーパーフライ級暫定世界戦
6月 ウサナコーンVSアナ・マリア・トレス スーパーフライ級世界戦
秋  ウサナコーンVSガリーナ・イヴァノヴァ バンタム級世界戦

 世界タイトル挑戦はボクサーみんなの夢。一生に1回あるかないかの夢の舞台。それなのに、WBCさんでは特定の無名の新人が、ほかの大勢を差し置いて、一人だけ同じ年に三回も連続で挑戦。これはもしかして、世界タイトルとるまで何回でも続くのかな?

 とても公正に運営してる団体とは思えません。

 でも、どんなに団体に失望しても、それは選手個人やボクシング自体にはなんにも関係のないこと。WBCにも素晴らしい王者は何人もいます。

 素晴らしい選手と、素晴らしい試合に拍手を贈り続けましょう。

関連記事 暫定王座と団体 チャンピオンの価値

猪崎さんの世界戦のことバナー

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コメント

  1. 右フック高橋 より:

    はじめて書き込みます。
    大差で正規王者に負けた次の試合で別の階級の王者に挑戦させるとは。
    復帰戦がタイトルマッチかい。
    こんな馬鹿げたこと聞いたこともない。
    WBCはどうなってしまったのか(苦笑)

  2. ikk より:

    好き勝手出来るのはいまのうち。日本には真道ゴーとかすごいのいるから。いくら工作したってボクシングは最後は実力で決まるよ。

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