Kick Boxing
2009年12月20日(日) 東京 ディファ有明
World Queen Tournament 2009
第1試合 ワールドクイーントーナメント2009 一回戦 2分2R(延長1R)
シルビア・ラ・ノット(イタリア)
VS
グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷)
J-GIRLSのルールはヒジ打ち、首相撲なしのキックボクシングルールで、一般にK-1系と言われるものです。
しかし、打撃以外での接触行為については本家K-1とは比較にならないほどレフリーが厳しく、両者の体が接近すればブレイクがかかりますし、軽く相手に手をかけただけでイエローカード(警告)が出ることも。
相手との接触をこれほど厳しく制限するルールで戦うには、この条件に特化したテクニックと戦術が必要ですが、今このルールに世界で一番ぴったりフィットした戦い方をマスターしているのが、昨年のJ-GIRLSワールドトーナメント覇者、シルビア・ラ・ノット選手でしょう。
J-GIRLSルールになれていない選手は、せっかく相手にプレッシャーをかけて有利な体勢にいても、接近し過ぎでブレイクがかかり、最初のカタチに戻されてチャンスをフイにし、焦って自分のリズムを失って負けていきます。
そのことをよくわかっているラ・ノット選手は、フットワークを使ってつねに動き回りながら攻撃し、接近したあとはその場を飛びのいて距離を作り、次のアクションに移ります。
レフリーにブレイクをかけられるのではなく、自分のタイミングで距離を自由に作るラ・ノット選手は、その後の組み立ても自分のリズムで出来るためペースを失わないのです。
一方のグレイシャア選手は、ラ・ノット選手の動きに応じて反撃するリアクション・ファイトになってしまいました。
要所で打ち返してはいますが、2分2ラウンドという非常に短い時間のなかで相手にペースを与えると取り返すのはなかなか困難。
ラ・ノット選手は攻撃中にロープをつかんでしまうというミスでイエロー1枚をもらってしまった以外はこれといった問題もなく2ラウンドをこなして完勝。
カカト落とし、バックスピンキック、ハイキックなどの多彩な攻撃、そしてとどまることのない動きと手数が印象的でした。
昨年よりさらに強さと安定感を増したシルビア・ラ・ノット選手、堂々の一回戦突破です。
第1試合 ワールドクイーントーナメント2009 一回戦 2分2R(延長1R)
○シルビア・ラ・ノット(イタリア)
判定2-0
×グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷)
シルビア・ラ・ノット選手の判定勝利。二回戦に進出。
(シルビア・ラ・ノット選手にイエロー1)
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コメント
グレイシャア亜紀選手は好きな選手なので1回戦敗退残念でした・・
この日の試合2分3Rだったらもっと見ごたえあったのにな・・と思ってしまうのは私だけですかね?
(言っても仕方ないですが)