Boxing
女子ボクサーの最強は誰かを語る時に必ず出てくるのがアン・ウルフ選手(26戦24勝1敗1無効試合16KO)。
彼女は6回戦時代にひとつの負けがありますが、その後はあまりにも強くなりすぎて対戦者が見つからないために男子との試合が組まれたり(直前にコミッションから中止命令)、レイラ・アリ選手に5000万円のファイトマネーでオファーをかけても断られたりなどの話題を残しながら2006年の試合を最後に引退し、現在は自分のジムを構えて何人ものボクサーを育てています。
その中のひとりジェニファー・フェン・ウルフ選手(アン・ウルフさんの娘)は一時はオリンピックを目指していましたが、今年4月にプロデビュー、初陣を白星で飾りました。そして今月10日におこなわれた2戦目も見事に3-0のユナニマスで勝利。
7月10日 ジェニファー・ウルフ(上下とも黒のコスチューム) vs タミー・フランクス
ジェニファー選手はお母さんに比べると小柄ですが、充分に可能性を感じさせるいい選手ですね。これで2戦目とは思えない落ち着きと反応の速さ、パワフルな右が印象的。
動画に出てくる白い帽子の女性がジムの会長でこの大会のプロモーターでもあるアン・ウルフさん。若い頃にお父さんを殺人事件で亡くし、お母さんを病気で亡くし、貧乏のどん底でボクシングに出会い、自分のパンチだけをたよりにここまでやって来ました。
彼女は着実に次の世代を育てているようです。
ジェニファー・フェン・ウルフ(アメリカ)2戦2勝1KO
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