Boxing
2010年11月20日(土)メキシコ
WBCフライ級正規/暫定王座統一戦 10回戦
正規王者 シモーナ・ガラッシ(イタリア)
VS
暫定王者 マリアナ・フアレス(メキシコ)
メキシコ革命100周年記念 “Boxeo de Gala” 予告編
メキシコで革命100周年として開かれる特別のボクシングイベントで、ついにWBC女子フライ級の正規/暫定王座統一戦がおこなわれることになりました。
この階級では2008年からシモーナ・ガラッシ選手が4回の正規王座防衛を果たしていますが、2009年に作られた暫定王座をマリアナ・フアレス選手がすでに5回も防衛しており、正規王者よりも暫定王者の方がさかんに活躍しているという異常な状態になっていました。
ガラッシ選手はこれまでほとんどすべての試合をホームのイタリアで戦っており、敵地に行くのも、ヨーロッパ以外に遠征するのも今回が初めて。しかも、メキシコの会場は酸素の薄い高地になりそうなのでガラッシ選手にとっては不利な条件ばかり。
この異例と言えるガラッシ選手の大遠征はどうやらメキシコ側がかなりのファイトマネーを積んで実現させたもののようです。メキシコ陣営、本気で王座穫りを狙ってますね。
WBC本部のあるメキシコで、ボクシング団体と言えばもちろんWBCが一番人気。女子のトップにはメキシコ人選手がずらっと顔を並べています。
ミニフライ級
正規王者 アナベル・オーティス(メキシコ)
ライトフライ級
正規王者 富樫直美(ワタナベ)
1位 イルマ・サンチェス(メキシコ)
2位 エスメラルダ・モレノ(メキシコ)
フライ級
正規王者 シモーナ・ガラッシ(イタリア)
暫定王者 マリアナ・フアレス(メキシコ)
スーパーフライ級
正規王者 アナ・マリア・トレス(メキシコ)
スーパーバンタム級
正規王者 マルセラ・アクーニャ(アルゼンチン)
暫定王者 ジャッキー・ナヴァ(メキシコ)
いまのところメキシコ人の正規王者はアナベル・オーティス選手とアナ・マリア・トレス選手の2人ですが、今回のフライ級統一戦でフアレス選手が勝てば3人となりますし、スーパーバンタム級ではアクーニャ選手の引退が決まっていてナヴァ選手が正規王者に昇格する可能性濃厚。うまく行けば年内にでもメキシコ人正規王者が4人に増えることになります。
そうなるとメキシコ軍団に囲まれてひときわ目立つのがライトフライ級正規王者の富樫直美選手。富樫選手は先日メキシコでイルマ・サンチェス選手に勝利して王座を守ったばかりですが、サンチェス選手の野望は消えたわけではありませんし、この階級にはまだエスメラルダ・モレノ選手もいます。富樫選手のメキシコとの戦いは今後も続くと思われます。
WBCに吹き荒れるメキシコ女子軍団の動きに要注目です。
シモーナ・ガラッシ(イタリア)16戦14勝1分1無効試合3KO
マリアナ・フアレス(メキシコ)34戦26勝5敗3分12KO
関連記事 WBCスーパーフライ級タイトル戦 アナ・マリア・トレス VS ホリー・ダナウェイ まもなくゴング
コメント
こうしてみると富樫はいいベルト持ってますなあ、挑戦者が本気でとりに来るベルトっつのが価値のあるベルトですからなあ