Boxing
2011年9月24日(土)オーストラリア ビクトリア州 グランドスターレセプションホール
WIBAスーパーフェザー級タイトルマッチ 10回戦
王者 リンゼイ・ガーバット(カナダ)
VS
挑戦者 ディアナ・プラザック(オーストラリア)
スーパーフェザー級6回戦
メリッサ・ヘルナンデス(プエルトリコ)
VS
クリスティーナ・タイ(ニュージーランド)
減量のために27才でボクシングを始めたディアナ “ダーティー・ダイ” プラザック選手。その後、ボクシングの魅力にとりつかれた彼女はプロとなり、先月24日、30才で世界タイトルに挑戦しました。
このように書くと、たった3年で世界戦?またアジア圏特有のうさん臭いタイトルマッチ?と思われるかもしれませんが、プラザック選手の場合は違います。彼女はデビュー以来9戦8勝で8連勝中、その間にオーストラリア王座とアジア王座を獲得するという手順をきちんと踏み、しかも、今回挑戦する相手はあのジェリーナ・マジョナヴィッチ(ムルドジェノビック)選手(カナダ)に2度も勝利している強豪王者リンゼイ・ガーバット選手なのです。
この手ごわい王者との戦いを前にプラザック選手陣営は毎月のように実戦を消化することでコンディションをキープ、さらに、王者の手のうちをよく知っているボクシング界の大姉御メリッサ・ヘルナンデス選手をアメリカから呼び寄せ、スパーリングパートナーを依頼するという強化策を断行しています。果たしてその結末は?
試合はご覧の通り、初回にプラザック選手がダウンを喫する波乱の幕開けから、中盤の激戦、そして9回にガーバット選手の左目が視界をさえぎるほどに腫れ上がったことによるドクターストップでプラザック選手がTKO勝利。世界王座を獲得しました。
短いハイライトではよく分かりませんが、スコアを見るとかなりの激戦だったようです。富樫直美 vs 菊地奈々子のWBC世界戦を思わせるような試合展開ですね… 。
メリッサ・ヘルナンデス選手はプラザック選手をサポートしながら、自身もアンダーカードに出場してTKO勝利をおさめました。
WIBAスーパーフェザー級タイトルマッチ 10回戦
×王者 リンゼイ・ガーバット(カナダ)
TKO 9回3分00秒 ドクターストップ
○挑戦者 ディアナ・プラザック(オーストラリア)
ディアナ “ダーティー・ダイ” プラザック選手のTKO勝利。プラザック選手がWIBA新王者となりました。
(プラザック選手1ラウンドにダウン1)
(ガーバット選手の目の腫れはプラザック選手の正当なパンチの効果)
なお、試合終了時のスコアは88-86、86-86、85-86で三者三様のドロー。
スーパーフェザー級6回戦
○メリッサ・ヘルナンデス(プエルトリコ)
TKO 4回0分54秒
×クリスティーナ・タイ(ニュージーランド)
メリッサ・ヘルナンデス選手のTKO勝利。
この日の結果を含む各選手の戦績は以下のようになります。
リンゼイ・ガーバット(カナダ)11戦7勝3敗1分3KO
ディアナ・プラザック(オーストラリア)8戦7勝1敗5KO
メリッサ・ヘルナンデス(プエルトリコ)21戦16勝2敗3分6KO
クリスティーナ・タイ(ニュージーランド)15戦4勝11敗1KO
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