Boxing
2012年12月1日(土)ドイツ デュッセルドルフ
WBAフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 スージー・ケンティキアン(ドイツ)赤のコスチューム
VS
挑戦者 カリーナ・モレノ(アメリカ)白のコスチューム
2012-12-01 Susi Kentikian vs Carina Moreno – Rd… 投稿者 sweetboxing7
ドイツ女子ボクシングを代表する王者スージー・ケンティキアン選手が自身の保持するWBAフライ級タイトルの15回目の防衛戦をおこないました。
ケンティキアン選手は自身が保持していた3本のベルトのうちWBO、WIBFの2本を今年5月にアメリカのメリッサ・マクモロー選手に判定負けで奪われており、それにともなってこのWBAのベルトも剥奪と伝えられました。しかし、WBAさんが発表を覆してその後ケンティキアン選手の王座は継続維持となっています。
ケンティキアン選手が前戦の敗北とその後のゴタゴタを吹き飛ばして強さを再アピールし、『キラークイーン』と呼ばれた日々のオーラを取り戻せるかどうかというこれは注目の試合。
相手はかつて菊地奈々子選手からWBCミニフライ級のベルトを奪って同王座を3回防衛した実績のある軽量級の実力者カリーナ・モレノ選手。
試合はご覧の通りの白熱戦。モレノ選手が絶え間無いジャブからつねにチャンスをうかがい、ケンティキアン選手はカウンター気味の短打を放ちながらラウンド終盤にはコンビネーションで攻勢をかけるというメリハリの効いた戦い方。
動画を見た限りは、非常に接戦ながら王者ケンティキアン選手のボクシングは最後まで崩れませんでしたが、判定は1-2で割れてカリーナ・モレノ選手の勝利。WBAフライ級に5年10ヶ月ぶりに新チャンピオンの誕生です。
この動画は画質が悪く、また、最初の2ラウンドが欠けており、残念ながら判定について何かを言うことは出来ません。しかし、ケンティキアン選手の動き自体は良かったし、内容的にも高いレベルで安定していました。そのケンティキアン選手からアウェーで王座を奪ったのですからモレノ選手はさすがというしかありません。
王者富樫直美選手、マリアナ・フアレス選手があいついで陥落したWBCをはじめ、今年は各団体で軽量級の王座が大きく変動しましたね。引退する選手もいればカムバックを狙う選手、次期王者を狙う実力者、女子軽量級戦線は一層苛烈な様相を呈してきました。
WBAフライ級タイトルマッチ 10回戦
×王者 スージー・ケンティキアン(ドイツ)
判定 1-2
○挑戦者 カリーナ・モレノ(アメリカ)
スプリットデシジョンでカリーナ・モレノ選手の勝利。
(94-96、94-96、97-93)
この結果、両選手の戦績は以下のようになります。
スージー・ケンティキアン(ドイツ)32戦29勝2敗1無効試合16KO
カリーナ・モレノ(アメリカ)28戦23勝5敗6KO
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コメント
ケンティキアンはブランク明け以降下り坂なんでしょうか?
それでも、最近は引き立て役に回る事の多かったモレノに負けるとは予想外ですね。
この階級はガラッシもこないだ負けてますし、ケンティキアンも陥落となるとナイトの一人勝ちになるかもしれませんね。
個人的にはボップのフライ級参戦も期待したいですが、マクモロウの動向にも注目したいです。
マクモロウは、何となくですがチャンピオンになって急激に伸びる選手のような気がします