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銃で両足と右手を撃たれた世界王者ローラ・エル・ハラビが1月にカムバック ボクシング女子

 Boxing

2013年1月12日(土)ドイツ バイエルン州 ノイウルム

ローラ・エル・ハラビWIBAライト級王座決定戦
ローラ・エル・ハラビ(ドイツ)
VS
ルチア・モレッリ(イタリア)

WIBAスーパーミドル級王座決定戦
ニッキ・アードラー(ドイツ)
VS
マリヤ・ペヤコヴィッチ(セルビア)

WIBAライトミドル級タイトルマッチ
王者 マリア・リンドバーグ(スウェーデン)
VS
挑戦者 エヴァ・ハラッシ(セルビア)

WIBAスーパーフェザー級暫定王座決定戦
イルマ・アドラー(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
VS
ミレーナ・コレヴァ(ブルガリア)

 2011年4月に予定されていた試合の直前に右手と両足を撃たれ、長期療養していた元WIBFライト級チャンピオンのローラ・エル・ハラビ選手がリングに帰ってきます。事件直近の試合が2010年6月でしたから2年半ぶりのリングですね。

 ハラビ選手は2007年に地元ウルム市でデビュー、二年後には無敗のまま世界王座を手にして2010年に初防衛。当時、ドイツのボクシングは非常に熱気があり、女子選手の人気も高い時期でしたが、そんな中でハラビ選手は大きな大会に出た経験が無く、対戦相手も二線級で、プロ選手としての評価はイマイチでした。

 ハラビ選手陣営はここでもう一歩ビッグになるために態勢を見直します。デビュー以来ずっとハラビ選手のマネージャーをしていたのはハラビ選手の義理の父で小さなファミリービジネスだったわけですが、彼をはずして新しいマネージャーを入れることになったのはこの時。それが悲劇のきっかけでした。

 マネージャーを解雇された義理の父は二回目の防衛戦の直前の控え室でハラビ選手を拳銃で撃つという事件を起こします。彼は逮捕され懲役6年。ハラビ選手は9回の手術を受ける重傷で、2ヶ月間の車イス生活のあと、復帰を目指してリハビリを開始しました。

 ボクサーとしての生命線である足と手を狙い撃ちされたハラビ選手の復帰への道は厳しいものだったでしょう。当初は担当の医師さえハラビ選手のカムバックが可能かどうか自信が無かったそうです。今回のポスターをよく見ると右手の甲に手術あとがあるのがわかりますね。

 そんな経緯で注目を浴びている今回の復帰戦ですが、ハラビ選手自身がプロモーターを手がけているということで、世界戦を4つも並べるという力の入ったイベントが実現しました。

 2年半のブランクがあっていきなり世界王座決定戦というけっこう無茶なメインの相手はイタリアのルチア・モレッリ選手。戦績から言うとトップクラスの選手ではありませんが、ハラビ選手のこれまでの相手と比べればまあまあの対戦者と言えるでしょう。

 この日は、ハラビ選手の試合のほかにも3つの女子世界戦が組まれ、さらに男子の6回戦もあるようですが、10回戦が4つ続くとひとつかふたつはKOが無いと見ているほうはキツイかもしれませんね(笑)。

 ともかく、大き過ぎる試練を乗り越えて、選手兼プロモーターとしてボクシング界に帰ってきたローラ・エル・ハラビ選手の復活を歓迎したいと思います。頑張れ、ローラ!

ローラ・エル・ハラビ(ドイツ)11戦11勝6KO
ルチア・モレッリ(イタリア)20戦17勝3敗8KO
ニッキ・アードラー(ドイツ)8戦8勝6KO
マリヤ・ペヤコヴィッチ(セルビア)7戦4勝3敗1KO
マリア・リンドバーグ(スウェーデン)11戦8勝1敗2分2KO
エヴァ・ハラッシ(セルビア)16戦10勝6敗9KO
イルマ・アドラー(ボスニア・ヘルツェゴビナ)15戦12勝3敗5KO
ミレーナ・コレヴァ(ブルガリア) 10戦5勝4敗1分

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