オリンピック　次期大会　ボクシング女子の階級増設は白紙撤回？　ボクシング女子

　Boxing

　２０２０年オリンピックの東京開催が決まりました。

　無条件に喜ぶ人、福島の原発事故が解決しないのにオリンピックやって大丈夫か、と心配する人。いろんな人がいるようです。

　確かに福島県では爆発した原発が大量の核燃料をその中に抱え込んだまま不安定な状態を続けていますし、放射能汚染も良くなるどころかひどくなる一方。

　そして、ドロドロに溶けて崩れてしまった原発は、どうあがいたって安全な状態には二度と戻せません（中の核燃料が反応を始める可能性が常にあります）。

　それに関してはオリンピックが出来るかどうか心配するよりも、日本という国の将来や自分の将来を心配するほうが先でしょう。

　汚染と言えば、中国の大気汚染や土壌や水質の汚染もひどいわけですが、それが世間の人々に知られ始めるきっかけは北京オリンピックでした。

　それまでは誰もそんなことには関心がありませんでしたが、オリンピック開催によって広く世界中に知られるようになりましたね。

　我が国の放射能汚染も、一部では過去のことみたいに言う人もいますし、全然知らない人もいます。このまま行けば、もう少しで忘れられたかもしれません。

　でも、オリンピックがおこなわれることで、少なくても２０２０年までは世界の関心を引くことになりました。

　ですから、責任者の人たちは、いままでのような手抜きではなく、今後はちゃんとした対策をする必要にせまられるでしょう。

　それは日本や世界の国の人にとって良いことなんですね。東京オリンピックにもいい面はあるんです。

　ところで、ＱＲがいま心配しているのは、東京オリンピックよりも、実はその前のリオオリンピックのことです。

　ロンドンではボクシング女子が３階級しか無かったために、多くの選手が出場の機会を奪われてしまいましたが「それは女子の第一回だから仕方ないことで、リオでは５～６階級に増設しておこなわれる」という説明がされてきました。

　それがつい最近になって国際オリンピック委員会さんが「やっぱり３階級しかやらない」と言い出したんです。ひどい裏切り行為ですね。

　それで、世界のあちこちでいろんな人がこの決定に抗議する声明を出したり、署名を集めたりという動きがあるのですが、日本ではそういうニュースは何一つ聞きません。

　ボクシング関係の人たちは何を考えているのでしょうか？

　一方、オリンピックから「廃止競技」を言い渡されそうになっていたレスリングは、世界的な組織を改革したり、さまざまな働きかけをおこなって世間からの支持を取り付け、正式に「オリンピック存続」の決定を勝ち取りました。そのニュースは広く知れ渡っています。

　ボクシングのほうは女子は３階級しかやらないという重大な決定が日本では全然知られていません。ちゃんと知らされればオリンピックファンの人たちの支持を得て有効なアクションが出来るかもしれないのに、このままでは人知れず女子は３階級に固定されてしまうでしょう。

　階級が増えないとなったら多くの選手がやめてしまいます。早く手を打たないと重大なピンチです。関係者のみなさん、わかってますか？