Boxing
2016年4月10日(日)埼玉 草加市文化会館
SOKA2016草加松原 熱闘女子BOXING 世界タイトルマッチ前哨戦
第10試合 ノンタイトル 49kg契約 8回戦
柴田直子 しばたなおこ(ワールドジム/IBF世界ライトフライ級チャンピオン)
VS
タヌトン・ソークナウォン(タイ)
青コーナーに登場したタヌトン選手は非常に手足が長くて、顔が小さく、理想的なボクサー体型。
しかし、ゴングが鳴るとこの人のボクシングにはまったく期待出来ないことが誰の目にもあきらかに。
パンチは大振りで、同じリズムで左右、左右と繰り返すだけ。なんの工夫もありません。
また、柴田選手の打ち気を察知するとこの人はすぐに上体を丸めてこの態勢。打ち合おうとか応戦しようという気配を見せないのでリングからボクシングの空気を感じることは出来ないです。
しかし、これはタヌトン選手が悪いんじゃなくて、世界チャンピオンの相手にタイ人選手を呼ぶ人が間違っているんです。
ムエタイ王国のタイで、あえてムエタイを選ばずに不人気のボクシングに専念し、そして世界王者と戦えるだけの実力を持つ女子選手なんて基本的にいるわけないじゃないですか。
本当に「世界前哨戦」を見せたいんだったら、タイから呼びませんよね。ふつう。
相手に技術が無くても勇敢に出てくるのであれば、柴田選手としてもカウンターの見せ場を作ることも出来るのですが、出て来ないのですからやりにくいわけです。
第2ラウンド、タヌトン選手ダウン。効いてのダウンというよりも、本当に効かされる前にヒザを着いたようなしょっぱいダウン。
第3ラウンド 柴田選手が出て行くとあっさりと下がり、クリンチに逃げるタヌトン選手。
同じパターンで3度目のダウン。今度は仰向けになったタヌトン選手は起きあがる気配を見せず、そのままTKO。
今回の招聘に関してはいろいろなゴタゴタがあったようで「タイから呼んではいけない」ことはハッキリしたと思います。
ファンとしても見たくありませんし、せっかく試合に備えてもこんな内容では選手も気持ちの維持が大変でしょう。
悪徳中間業者だけが得をする『タイ人ボクサー招聘』はきっぱりやめましょう。ノー・モア・タイボクサー。と言ってもう何年目かな・・・。
第10試合 ノンタイトル 49kg契約 8回戦
◯柴田直子 しばたなおこ(ワールドジム/IBF世界ライトフライ級チャンピオン)
TKO 第3ラウンド1分22秒
×タヌトン・ソークナウォン(タイ)
柴田直子選手のTKO勝利
(タヌトン選手は第2ラウンドと第3ラウンドにそれぞれダウン1)
柴田直子 しばたなおこ(ワールドジム)19戦15勝3敗1分5KO
タヌトン・ソークナウォン(タイ)
コメント
改めて写真を見るとタヌトン選手、脚長い!
でも、試合内容はノンタイトル戦ということもあったでしょうが、アヤカ選手の相手ともども残念でした。
やはりタイの女子選手に関してはJBCなり各ジムの人たちは考える必要ありでしょうね。
さて、興行の全体的感想を書きますと、勝利者賞が草加煎餅だったり、地元のチアリーディングの女のコたち(ですよね?)がラウンドガールやったり、地域性が出ていて良かった。
ガッツさんのトークとかも楽しめたし。
内山選手のスパーがなくなったのは「熱闘女子ボクシング」という大会名を思えば正解だったかも。
その代わりでもないけど、ガッツさんへの花束贈呈を秋田屋選手が担当しましたが、新たに東日本ボクシング協会の会長になったワタナベジムの渡辺会長、引退した富樫さんとか連れて来て欲しかったです(ご家庭とかお仕事の都合が付けば)。
そしてステージの上にリングを設営したのは驚きでした。
このような形式の試合があっても良いと思います。
>北国の男さん
>改めて写真を見るとタヌトン選手、脚長い!
そうなんですよー。手も足も長いんです。こういう選手に本気で教える人がいればタイ人女子ボクサーもこわくなるんですが、そういう人がいないから安心というかガッカリなんです。ま、日本に出稼ぎする以外に試合機会のない女子ボクシングをまじめに教えるジムは・・・ないでしょう。
大会はいい意味で地方色が出ていて良かったですね。失礼ながら思ったよりも客入りも頑張ってたし、試合に声もかかってましたね。劇場形式の会場なので歓声も独特の響きがあって良かったと思います。
今回はスパイダーさんのとこの初めての大会と言うことで祝辞とかが多かったですけど、次回からは通常の大会ですのでご来賓の方々の挨拶は短くお願いしたいです。
はっきり「ジョー小泉」って言いましょうよ。そこを画して批判するのは卑怯。
>ノックアウト鈴木ベルマートさん
「ジョー小泉」さんが質の低いタイ人ボクサーを日本に呼び込んでお金もうけしている「悪徳中間業者」って意味でしょうか?
ウチは観客席視点のブログなんで、業界の内側のことはよくわかりませんが、この場合は質の低いタイ人ボクサーを日本に呼び込んでお金もうけしている「悪徳中間業者」より、そういう存在にたよって負け役のタイ人ボクサーを発注するこの業界自体が問題だと思うんですよ。
竹中佳選手のために8回連続でタイ人ボクサーを呼んだ高砂ジムさんとか、それを許しているJBCさんとか、そんな「無敗記録」を持ち上げるライターさんたちとか。
個人の問題じゃなくて、ね。
質の低いタイ人ボクサーを日本に呼び込んでお金もうけしている「悪徳中間業者」はもちろん悪いんですけどね。
以前にも書きましたが、QRは質の低いタイ人ボクサーを来日させる関係者は全部大嫌いです。
こんなことやってるからボクシングは人気無いんですよ。
お金はらってあんな茶番見せられたら「もう来たくない」と思うのが普通ですからね。
ところで、実在のお店に関係あるかのようなペンネームでの書き込みは今後は削除いたしますので、どうぞよろしく。