MuayThai
2016年4月26日(火)タイ パヤオ県ドクカムタイ
ムエタイ 45kg?契約
ナムワーン・ソー・コンクラパーン(タイ)青コーナー
VS
ダオパディー・シィキャオ・ウォーポーチャターク(タイ)赤コーナー
日本の格闘技では「勝つこと」と「倒すこと」は同じように大事に思われていますが、現代のムエタイでは「勝つこと」がすべて。負けは許されません。
というのも、ムエタイではお客さんが選手に賭けているので、自分のひいきの選手が勝てば利益になり、負けたら損害となるからです。
日本では惜しいところでKOを逃がして判定負けになったりすると「よくやったね」「善戦したね」となるところですが、タイでは「負けたらダメじゃん」「なんでポイント取らないの?」って感じでしょう。
というわけで、タイの選手は基本的に判定勝ちを重視し、ミドルキックや、ハイキック、首相撲などの高ポイントになる技を多く出し、ダメージは与えられるけどポイントが低いパンチやローキックなどの技はあまり出さない傾向があります。
しかし、ムエタイはもともとは軍隊格闘技。道場によっては「倒しに行くスタイル」のところもありますし、「倒さないと気がすまない」気性の選手もいます。そしてそういうひとたちというのは、相当実力に自信があるからこそ、プロのリングでもそういうスタイルを通しているわけです。
女子でも少数ながらそのタイプのファイターがいて、パンチや、ヒザ、ヒジでぶっ倒しに来ます。そのひとりが先日からご紹介している軽量級の新星ダオパディー選手。
本日の動画は4月26日にタイ北部の町でおこなわれた試合で、勝者には15万バーツ(45万円)の賞金が出る大勝負。
第1ラウンド、ダオパディー選手は例によって、手数を押さえた戦い方。プレスをかけて相手の出方を見ている感じですね。
相手のナムワーン選手はミドルやハイを軽々と出し、そのフォームが美しく、上体が全然ぶれません。ポーカーフェイスで根っからのムエタイ選手という感じ。実力はしっかりしていますね。
さあ、第2ラウンド。ダオパディー選手が猛然とラッシュ開始です。回し蹴りやフックはほとんど打たず、真っすぐな蹴りと真っすぐなパンチで最短距離を攻めます。つかまえてヒザを打ち込みます。嵐のようなファイト。ナムワーン選手は致命打をかわしながら防戦が続きます。
そして最終ラウンド後半、ここまで押しまくったダオパディー選手が倒しに行くかというところですが・・・行かない。
リングサイドのお客さんが両手を広げて「行くな、行くな」と止めています。最後に突っ込んでカウンターをもらったらヤバイからです。ヒジ一発でストップ負けにでもなったらお客さんは賭け金を失うし、ダオパディー選手も賞金の45万円がパーです。
だから、最後は倒しに行きません。
ムエタイ 45kg?契約
×ナムワーン・ソー・コンクラパーン(タイ)青コーナー
判定
◯ダオパディー・シィキャオ・ウォーポーチャターク(タイ)赤コーナー
ダオパティー選手の判定勝利
26 April, 2016 Thai
Muay Thai 45kg?
DaaoPhadee vs Namwan
WINNER DaaoPhadee by Decision
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