Boxing
2017年10月28日(土) マカオ
IBFミニフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 カイ・ゾンジュ (中国)
VS
挑戦者 グレッチェン・アバニール(フィリピン)
カイ・ゾンジュ選手が今年1月に多田悦子選手(真正)から奪ったIBFミニフライ級王座の初防衛戦をおこないました。挑戦者はフィリピンのスピードスター、グレッチェン・アバニール選手です。
アバニール選手は初回からガンガン前進し、高速の連打を繰り出しますがなかなかクリーンヒットが奪えない・・。王者カイ・ゾンジュ選手は手数少なめでおもにカウンターと相手の打ち終わり狙いですが、ヒットするときは力感があって正確。
結果は3-0のユナニマスで王者が同王座の初防衛に成功しました。妥当な判定だと思います。
日本のジャッジは前に出る選手を支持することが多いので、この試合ならアバニール選手にもっとポイントが入ると思いますが、世界的には純粋にクリーンヒットとそのインパクトが採点の根拠となり「前に出る」とか「手数」は評価の対象にはなりません。
今回のジャッジの国籍とポイントは、韓国97―93、中国98―92、フィリピン97―93となっており、「ホーム」はほとんど関係ありません。レフリーもプエルトリコのひとで、実に公正。
いずれこのベルトには日本からの挑戦者が現れると思いますが、今回のアバニール選手の速さでもこの結果であるのを見れば、この王者に「前進ファイト」で勝つのは難しいです。
まっすぐ追わないでサイドステップやフェイントを駆使し、相手の無駄打ちを誘いながらそれをすり抜けて打つような、今までの日本女子ボクシングのアベレージより上の戦い方をしないと勝利は遠いでしょう・・。
IBFミニフライ級タイトルマッチ 10回戦
○王者 カイ・ゾンジュ (中国)
判定 3-0
×挑戦者 グレッチェン・アバニール(フィリピン)
カイ・ゾンジュ選手の判定勝利
(97―93、98―92、97―93)
カイ・ゾンジュ (中国)11戦10勝1敗1KO
グレッチェン・アバニール(フィリピン)27戦18勝9敗6KO
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コメント
アバニール選手とは再戦ですね 日本も含め アジア市場の人材不足をどう補うかも カギですね
OPBF王者は花形選手ですが 現役続行を迷ってるとこでしょうか?
アバニール選手のWIBA王座は空位に
WIBF王座は引き続き保持
>g1j2p5i5さん
情報ありがとうございます!