Boxing
2017年12月13日(水)イギリス ロンドン
WBA女子ライト級世界タイトルマッチ 10回戦
王者 ケイティー・テイラー(アイルランド)
VS
挑戦者 ジェシカ・マキャスクル(アメリカ)
10月28日に前王者のアナイ・サンチェス選手をやぶって、ついにWBA女子ライト級チャンピオンとなったケイティー・テイラー選手(オリンピック金メダリスト/アイルランド)が2ヶ月もたっていない12月13日に初の防衛戦をおこないました。
相手はアマチュアボクシングで3度のゴールデングラブに輝く強豪ジェシカ・マキャスクル選手(アメリカ)。
プロ転向してまだ数戦ながらBoxrecで星5つというマキャスクル選手の強さは本物で、ワイルドに振るってくる左右の、特に右のパワーとハンドスピードは実にヤバイ感じ。
アメリカではアマの選手でも、そのままプロでやれちゃうこういうタイプが多く、プロとアマが断絶していないところが素晴らしいです。
テイラー選手は足を使ういつものスタイル。正面に止まって打つようなことはせず、引いてかわし、打つべき時には瞬時に出て叩き込む「機動戦」こそが持ち味。近接戦ではクリンチを多用しますが、レフリーからホールディングの警告を受けてからはフットワークでかわす動きを徹底。
その後もテイラー選手は守備と攻撃が一体となった試合運びでしたが、マキャスクル選手の強打で姿勢が持っていかれる場面が2、3度あり、ふたたびクリンチが増え、第7ラウンドに右腕をかかえこんだ場面でテイラー選手、減点1。レフリーはテイラー選手の準・地元と言えるイギリスの人ですが容赦はありません。
試合終盤、さんざん強打をかわされたマキャスクル選手は少々スタミナをロス。最終ラウンドにはテイラー選手にコンボを決められ、勝負あったという感じ。スリリングな、見ていて面白い、良い試合でした。
人気選手であるためには良い試合をすること。良い試合をしたければ強い相手と戦うこと。やっぱりこれが基本でしょう。
WBA女子ライト級世界タイトルマッチ 10回戦
○王者 ケイティー・テイラー(アイルランド)
判定 3-0
×挑戦者 ジェシカ・マキャスクル(アメリカ)
ケイティー・テイラー選手が判定勝利で同王座の初防衛に成功しました。
(97-92、97-92、98-91)
(テイラー選手は第7ラウンドにホールディングで減点1)
ケイティー・テイラー(アイルランド)8戦8勝4KO
ジェシカ・マキャスクル(アメリカ)7戦5勝2敗3KO
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