Boxing
2018年8月12日(日)大阪府 池田市民文化会館アゼリア大ホール
BOXING BEAT Vol.8
第8試合 47.5kg契約体重 6回戦
○秋田屋まさえ あきたやまさえ(OPBF東洋太平洋アトム級チャンピオン/ワイルドビート)
判定 2-0
×フロリビック・モンテロ(フィリピン)
秋田屋まさえ選手の判定勝利
(58-58、58-57、58-57)
第5試合 フライ級 4回戦
×赤井優生 あかいゆい(ヨシヤマ)
判定 1-2
○平山夢 ひらやまゆめ(ユーケーオー)
平山夢選手がスプリットの判定で勝利
(38-39、39-38、38-39)
秋田屋まさえ あきたやまさえ(ワイルドビート)21戦13勝(うちタイ人4)6敗2分4KO(うちタイ人3)
フロリビック・モンテロ(フィリピン)9戦3勝6敗1KO
赤井優生 あかいゆい(ヨシヤマ)3戦2勝(うちタイ人1)1敗
平山夢 ひらやまゆめ(ユーケーオー)3戦3勝(うちタイ人0)
コメント
観戦してました。
秋田屋まさえ選手、予想外の大苦戦の果てに辛くも判定勝ち…。
以下長文ですが観戦記です。
三部作です…。
1回、身長リーチがほぼ同じ両者。互いにジャブで探り合う。秋田屋選手はいつものように軽快だが手数がやや少ない。モンテロ選手も秋田屋選手に負けずジャブに時折右を強振。スピードも踏み込みも速く、秋田屋選手のセコンドから「あれには気をつけろ」の指示。秋田屋選手の右がヒットも浅くノーダメージのモンテロ選手。
ご参考素人採点10-9秋田屋
ペースを掴めない秋田屋選手…。
2回、モンテロ選手がプレスを強め瞬時に距離を詰めボディを打ちまくる。
このボディブローが正確で威力充分。秋田屋選手のストマックとレバーに何度も突き刺さり、次第に秋田屋選手の顔が苦痛に歪む。このラウンドだけで10数発以上のボディブローが命中。堪らず組み付く秋田屋選手にモンテロ選手の頭が激しく当たり秋田屋選手はバッティングをアピール。またも負傷かと会場がざわめくが出血はせず。
ご参考素人採点9-10モンテロ
会場は秋田屋選手の劣勢にシーンとした空気…。
3回、モンテロ選手が攻めかかり、たちまち激しい攻防。モンテロ選手は無駄のないスイングから上下にパンチを繰り出す。時折繰り出す右フック、オーバーハンドはスピードも威力もあり、会場では「当たれば危ない」との声が。
秋田屋選手はジャブを繰り出す。セコンドは「ワンツー更にスリー」と指示するが連打が出ずモンテロ選手を止めれず。秋田屋選手も容易にヒットは許さなくなったと思った矢先のラスト10、モンテロ選手は瞬時に追い込むと、左フックで顔面を直撃、崩れ落ちる秋田屋選手に左アッパー!左レバーブロー!と鮮やかな3連打!
辛うじてゴングに救われる秋田屋選手…。
ご参考素人採点9-10モンテロ
バッティングとモンテロ選手のプレスとボディ攻撃で
秋田屋選手は自分のリズムが崩壊。会場では「厳しいな」の声も。
4回、モンテロ選手はロングフックを繰り出す。秋田屋選手が大振りをかわし反撃… するとモンテロ選手はコンパクトなスイングのフックとボディで脅かす、と一筋縄でいかぬ巧さを見せる。またもペースが乱れた秋田屋選手にロングフックがヒット!しかしこれは後頭部への打撃でモンテロ選手に注意。秋田屋選手が単発の右をヒットさせるが続かない。
ご参考素人採点10-9秋田屋
秋田屋選手のセコンドが業を煮やし「そろそろ行け!」と檄を飛ばす。モンテロ陣営ではセコンドが何やら耳打ち大きく頷くモンテロ選手。
5回、
速いジャブで活路を開こうとする秋田屋選手。しかしモンテロ選手はプレスをかけ瞬時にコーナーに追い込み、鳩尾に右ボディアッパー。これは強烈!体を折り苦しむ秋田屋選手に追い打ちの左ボディアッパー。苦悶する秋田屋選手のボディを更に連打するモンテロ選手。秋田屋選手危ない!
「Bodyshot」、「Finish!」
モンテロ陣営からボディブローでのKO指示。
マウスピースを吐き出しそうになりながらも反撃する秋田屋選手だが、モンテロ選手は要所でボディを決め秋田屋選手の動きを止める。
そしてラスト30、秋田屋選手がワンツー連打で前に出るもモンテロ選手は右のオーバーハンドをテンプルにヒット。膝を折る秋田屋選手!ダウンか?「危ない!」会場から悲鳴。モンテロ選手にすがりつき凌ぐ秋田屋選手。モンテロ選手は不敵な笑みを浮かべサイドから脇腹を連打。ブレイクになるも秋田屋選手の眼は虚ろ。これは危ない。「Go!」モンテロ陣営から指示が出て秋田屋選手はコーナーに詰まり猛攻に曝されれが、辛くもゴングに救われた。
ご参考素人採点9-10モンテロ
6回、ラストラウンド。「行かなあかん!」セコンドの檄と会場の声援を受け秋田屋選手はジャブで前に出る。しかしモンテロ選手の右強振とプレスに、またも掴まりボディを喰らう。モンテロ選手は接近すると頭を当てボディを打つラフな攻撃を繰り返すが、レフェリーは死角で見えない。秋田屋選手はジャブから右ストレートを当てるが後が続かず最後まで単発ヒットだけに終わった。
ご参考素人採点10-9秋田屋
モンテロ選手の頭から入る機動、ボディ攻撃、右の強振に悩まされた秋田屋選手。最後まで流れを引き寄せられないまま終了ゴングを聞いた。
自分のボクシングができずモンテロ選手の術中にはまってしまったが、過去に繰り返し負傷したバッティングへの恐怖心、予想以上のモンテロ選手のプレスとパンチに動揺してしまったと思われる。
モンテロ選手は若いが戦績以上の実力者。セコンドはかなりベテランらしく、手際のよいセコンドワークと的確なアドバイスでモンテロ選手を導いた。
かなり秋田屋選手を研究したのか、強いプレスから執拗なボディ攻撃で弱らせ、右の強打を狙う作戦は秋田屋選手の弱点を見事突いた。
恐るべしフィリピンのボクシング。
判定はジャッジ1者はドロー。2者が1ポイント差で秋田屋選手。秋田屋選手は辛くも勝利を手にしたが笑顔はなかった。
ジャッジの見方いかんではモンテロ選手の手が上がっていてもおかしくなかった。一度でもダウンを奪われていたら致命的だっただろう。
決して倒れず、常に打ち返していた秋田屋選手の執念が僅かなポイント差をもぎ取った感…。
ご参考素人採点57-57ドロー
会場まるで負け試合のような空気…。東洋チャンピオンが無名3勝のフィリピン人選手に大苦戦、あわや敗北の危機では仕方ない反応か。
IBFアトム1位の秋田屋選手。快勝していれば、来る決定戦で決まる新王者(黒木選手vs花形選手の勝者)に挑戦も可能性が高まっただけに無念でしょうね。
気になってました。観戦レポートありがとうございます。
>ボクシングファンさん レポートありがとうございます!
くわしいご報告、読みごたえがあります。
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女子アトム級世界戦を 「日本人総当りリーグ戦」で回していくなら 本来ラバーマッチでの決定戦より 秋田屋選手の出番だったはず・・
東洋王者&IBF1位の肩書が泣く
日本鈴木王者(次勝てば)の出番も 近いかもしれませんね