Boxing
2018年8月20日(月)東京 後楽園ホール
VICTORIVA Vol.2
第5試合 バンタム級 6回戦
若狭与志枝 わかさよしえ(花形)赤
VS
奥田朋子 おくだともこ(堺東ミツキ)青
赤コーナーはここまで5戦5勝と負け知らずの若狭与志枝選手。青コーナーは関西で戦う奥田朋子選手。後楽園ホール初登場です。
アップライトにかまえる若狭選手は、ガードの意識も高く、フットワークもあってよく動きます。ワイルドなスイングも出しますが、正確なジャブやストレートも打てるという、偏りのない安定したスタイルのボクサー。良い選手です。
フットワークだけではなく、上体も柔らかいし、全身が動きます。
上下の動きはもちろん、前後にも、左右にも、体全体がまったく止まらない感じ。
軽量級なら宮尾絢香選手をはじめ動き回る選手は何人かいますが、バンタム級でここまで動く選手は初めて見ました。
WBCスーパーバンタム級王者だったアリシア・アシュレイ選手のスタイルに似ていますが、アシュレイ選手が打つ時、打って来た時に動くのに対して、奥田朋子選手はつねに動いているのが驚きです。
動き回る奥田選手にやりにくそうな若狭選手でしたが、それでもなんとか当てて来るのはさすが。
パンチも見えていてしっかりディフェンス。しかし、この大きな動きで体力は大丈夫なのでしょうか?
・・・と奥田選手のスタミナが気になり始めた試合中盤、クリンチを使い始めた奥田選手はこの表情。やはり、消耗してきたようです。
激しくやりあう両選手ですが、体力に不安が見えない若狭選手のほうが勢いがある感じ。
力を振り絞って最終第6ラウンドを戦う奥田選手。そして勝敗は判定へ。
ジャッジ1名が奥田選手支持、2名が若狭選手支持で、若狭選手の勝利。
対照的な戦い方の相手にも破綻しないで対応した若狭選手は、やはり欠点らしい欠点がない安定した選手。これで6戦全勝です。
僅差の敗北に奥田選手はくやしそうな表情でリングをおりましたが、体力の分配を見直せばまだまだ面白くなりそうなボクシングなので、次に期待します。
ナイスファイトでした。
第5試合 バンタム級 6回戦
○若狭与志枝 わかさよしえ(花形)
判定 2-1
×奥田朋子 おくだともこ(堺東ミツキ)
若狭与志枝選手の判定勝利
(58-56、56-58、59-57)
若狭与志枝 わかさよしえ(花形)6戦6勝(うちタイ人1)2KO(うちタイ人0)
奥田朋子 おくだともこ(堺東ミツキ)7戦4勝(うちタイ人0)2敗1分
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