Boxing
12月18日にボスニア・ヘルツェゴビナで行なわれたWIBAフェザー級タイトルマッチの判定に、大きな疑問が提出されていることは試合結果の記事でも触れましたが、ジャッキー・カレンさんがこの試合について「無効試合かドローにするべき」という文章をWOMEN BOXINGに寄稿しました。
「すべてのボクシングファン、サポーター、記者、関係者のみなさんへ」と題した公開書簡の中で、カレンさんは、ジーニー・ガーサイド選手がダウンを奪ったラウンドの採点が、10-8となるべきところをジャッジの1人が10-9と付けていたと指摘しています。
すると、1ポイントリードで挑戦者のイルマ・アドラー選手の勝ちに付けていた2人のジャッジのうちの1人が、本当はドロー採点だったということになり、試合そのものもドローということになります。
あやしい判定と言われるものは、たいていはジャッジの主観の問題とされてしまって、結局は議論にならないのですが(劣勢の選手に優勢ポイントを与える判定も、ジャッジが「そう見えた」といえばそれまで)、今回の場合は、ダウンを取っても10-9というあきらかなミスがあるということで、カレンさんが言う通り無効試合かドローが適切ですね。
王者 ジーニー・ガーサイド(カナダ)× 判定1-2 ○挑戦者 イルマ・バリヤジッチ・アドラー(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
98-92,95-96,96-97
カレンさんは、この日のジャッジに、地元のボスニアと近隣のクロアチアからのジャッジが含まれていたことも中立性の疑問として指摘していますが、耳が痛い関係者さんが多いでしょう。
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