Boxing
2009年3月7日(土) アルゼンチン プエルト・マドリン
“Noche de Principes”
WBAライトフライ級暫定王座タイトルマッチ 10回戦
○暫定王者 ジェシカ・ボップ(アルゼンチン)
判定3-0
×挑戦者 ジェシカ・チャベス(メキシコ)
ジェシカ・ボップ選手の判定勝ち
ジェシカ・ボップ選手についてちゃんと取り上げるのは初めてだと思いますが、いま、南米ではかなり注目されている新星です。
ボップ選手は昨年1月のプロデビュー後、次々と試合をこなして全戦全勝。9月に迎えた6戦目はWBCライトフライ級インターナショナル王座決定戦に認定され、これをTKOで勝ってあっという間にインター王者となっています。
さらに、12月には、韓国のWBA世界王者キム・ジュヒ選手が長期にわたって防衛戦を行っていないために作られたWBAライトフライ級暫定王座を、アナ・フェルナンデス選手(ベネズエラ)と争い、判定勝ちでベルトを獲得。
そして、今回はその暫定王座の初防衛戦でした。ボップ選手のボクシングはヨーロッパで好まれそうな正統的技巧派タイプ。
挑戦者のチャベス選手が、ボップ選手のボクシングとよく渡り合って、きれいな序盤戦を見せますが、王者が徐々に強打を織り交ぜてくると、鼻から血が流れ始めた挑戦者はしだいにクリンチに逃げるようになります。そして、試合は一方的になり、王者の、速い踏み込みと同時にウェイトをたっぷり乗せて打ち込んでくる左、そこから始まる連打が最後まで挑戦者を苦しめました。
結果はジャッジ全員が100-90をつける大差。けっして弱い挑戦者ではありませんでしたが、ジェシカ・ボップ選手完勝です。
アルゼンチンにはWBA/WBCスーパーバンタム級統一王者マルセラ・アクーニャ選手というスターがいます。ジェシカ・ボップ選手はその妹分のようにして彼女の前座をつとめてきましたが、今回はアクーニャ選手なしで自分がメインになって大会の看板の役目を果たしました。スターへの道を一歩一歩前進中。
暫定王座を防衛したジェシカ選手の次の目標は、もちろん正規王者キム・ジュヒ選手を倒すことです。彼女と戦うためなら韓国に乗り込んでもいいと発言して自信を見せてます。ジェシカ・ボップ対キム・ジュヒ、是非見たいカードですね。
そして、ジュヒ選手に勝ってWBAライトフライ級正規王者になった後の夢として、一階級上げてWBAフライ級王者のスージー・ケンティキアン選手とも戦いたいと語るジェシカ選手。この人はこれから要チェックですよ。
両者の戦績は以下のようになりました。
WBAライトフライ級暫定チャンピオン
ジェシカ・ボップ(アルゼンチン) 8戦8勝3KO
WBCライトフライ級22位
ジェシカ・チャベス(メキシコ) 10戦6勝2敗2分1KO
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