Boxing
日本で女子ボクシングが始まってから、アメリカ、カナダ、タイ、ロシアなど、いろいろな国の選手がやってきました。なかでもお隣の韓国の選手は多くて、リピーターとしておなじみになった選手もいます。
しかし、もうひとつのご近所さん中国はまだまだナゾの国で、あんまりなじみがありません。2月に天海ツナミ選手と戦ったチャン・シャン[張喜燕]選手、昨年、水谷智佳選手と戦ったヤーン・ユイイーン[楊鈺瑩]選手ぐらいしか思い浮かびませんよね。
チャン・シャン選手はツナミ選手にやぶれて世界王者の地位をゆずりましたが、現在、世界のベルトを巻いている中国選手は、じつはあと二人いるのです。
ひとりはWIBAスーパーフライ級王者チュヨン・ジーン[程靖]選手。しかし、この人は主に中国の無名の選手と戦っていて、実力の証明がありません。ふたりの韓国選手と戦っていますが、引き分けと判定負けでいいとこ無し。
世界タイトルは、空位のベルトを勝ち星無しのタイの無名選手に勝って認定されたデタラメなもので、あきらかに広告塔として作られた王者です。これがそのタイトル戦のときのハイライト映像です。
(この動画サイトは見れる時と見れない時があるので、ダメだったらまた違う時間帯にチャレンジしてください)
先日のコスタリカのもそうですが、女子ボクシング(あるいはボクシングそのもの)の市場が未発達の国では、ブームのきっかけを作るためにこうやってワケの分からない世界王者が作られることがあります。喜んでいるお客さんも、あとで気がついたら恥ずかしいでしょうね。
日本を含む女子ボクシングまだまだの国の関係者のみなさん、変なマッチメイクや、変な判定はやめましょう。そんなことをしてもブームどころか、たいていは足を引っ張る結果になりますよ。お客は馬鹿じゃないです。
もうひとりの中国人世界王者についてはまた今度。
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