Boxing
2012年から正式にオリンピック種目になることが決定した女子ボクシングの最初の金メダルをめぐって、世界各国ではすでに熱い戦いが始まっています。
ことし2月に天海ツナミ選手に敗れてWBAスーパーフライ級のベルトを失った前世界王者チャン・シャン選手(写真)は、「中国でアマチュアに戻ってオリンピックを目指す」と宣言していましたが、今回、オリンピック正式種目入りが決定したことで、メダルへの思いはより強くなっているようです。中国日報の記事
チャン・シャン選手は「オリンピックの金メダルに匹敵するものは何もないわ」と言っていますが、大部分の人がプロボクシングのことをよく知らない中国の現状では、それは確かにそうなのかもしれませんね。
アメリカでは、元キックボクシング世界チャンピオンで、90年代のボクシング世界チャンピオンでもあったボニー・カニーノさんが、現在はアマチュアとプロの女子選手の育成に力を入れ、昨年のAIBAの世界大会ではアメリカ代表コーチを務めています。
彼女は、5年前からフロリダで女子ゴールデングローブ大会を主催していて、将来はこの大会を国際的なものにする考えです。そして、2016年のオリンピックでは、女子ボクシング枠を5階級に増やすよう働きかけていくとのこと。
プロとアマチュアの垣根が低く、関係者も、プロ出身、アマ出身、キック出身ということで対立するようなことのない海外。
それに比べて「いったんプロになった者は二度とアマに参加出来ない」という日本のアマチュアボクシング。
「プロボクサーがプロボクシング以外の格闘技にかかわることは固く禁ずる」という日本のプロボクシング。
オリンピックのリングは国を挙げて競い合うものなのに、それ以前に国内がこんな分裂した状況では…。日本のボクシングのために力を合わせてほしいなと思うのですが。
コメント
> それに比べて「いったんプロになった者は二度とアマに参加出来ない」という日本のアマチュアボクシング。
ウィキペディアで見ましたが、日本女子ボクシング協会(JWBC)時代に、キックと兼業だった選手が、JWBCがJBCに吸収後、国際式を断念せざるを得ず、あえてJBCのプロテストをうけなかった選手も少なからずいるとお聞きしました。(著名選手には、少ないようですが)
それと、日本のプロ・アマ断絶の状況もファンからすると歯がゆい問題ですね。
アマチュアレスリングのように物凄く寛容なところもありますが、ボクシングに関しては野球以上にプロ・アマの断絶が激しく、今日人口がある程度いるスポーツの中ではプロ・アマ関係が一番悪いと言われているほどです。
サッカーのように、プロ・アマの境界が良い感じに分かれていて協会が一元管理されていたら、こういうことにならないと思うと私も、残念でしかありません。
JBCになってボクシングあきらめた選手はたくさんいるよ。キックだけじゃなくて総合格闘技とか。
いま、女子プロボクサーってすごく少ない。だから試合くめないんだよ。みんな対戦相手捜してる。アマのほうもここ数年ないくらい減ってる。
もともと少ない選手をアマとプロとキックで取り合ってどこも少なくなった。このままオリンピックどころじゃなくて全部共倒れになるんじゃ。