観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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明るい言葉 プリーズ

iloveboxing 会場に渦巻くお客さんたちの歓声や応援、それが作り出す独特の空気もまたスポーツ観戦の大きな魅力です。

 会場からの声にもいろいろあって、必死に選手の名前を連呼する人、セコンドのように細かく指示を出す人、「そこでアレだよ、アレ」と暗号みたいなことを言う人、「ブログで書いたとおりにやれ」なんて言う人もいて、どんなブログなのか気になってしまいます(笑)。

 うわーっと盛り上がった会場の声はとても選手の耳には届かないように思いがちですが、実はふとした瞬間にクリアに聞こえるものです。あの国立競技場の何万人というサッカーサポーターの大歓声の中でも、聞こえる時はハッキリと聞こえるということなので、後楽園ホール程度の会場ならば、もっと良く聞こえるでしょう。そしてその声が聞こえたことで、選手に影響が出ることも珍しくありません。

 声を出す人の多くは選手を応援したいという善意から叫んでいるわけですが、善意であっても言い方によっては選手に良くない影響を与えることがあります。

ilovekickboxing たとえば、相手の正面に立っている選手に「まっすぐ行くな」「正面はダメ」と叫んだとします。すると、脳には強い言葉、否定的な言葉がまず浸透するという傾向があるそうで、「まっすぐ行くな」の「行くな」、「正面はダメ」の「ダメ」という負のイメージが伝わり、選手の動きが悪くなるらしいのです。

 お客の指示で選手が勝つことがあるかどうかは別にして、応援のつもりの声が選手のブレーキになってはイヤですね。

 この場合、「まっすぐ行くな」じゃなくて「まわれ」「サイドに動け」という表現が良い言い方。簡単に言えば「Don’t」は人の動きを止め「Do」は動かすということです。

 同じ理由で、選手を勇気づけようとして「怖くない、怖くないよー」と声援をおくっても、脳には「怖い」という言葉のイメージが伝わります。それによって実際に「怖い」と思うようなプロ選手はいないでしょうが、何かイヤ~なイメージが心に入ってくることは確か。少なくともいい気持ちはしませんね。ここは「OK、OK」「大丈夫」と言うべきです。

 プロのセコンドさんはこういう言葉遣いに非常に気を使って選手の無意識部分をコントロールしながらベストのコンディションを作っています。

 否定的な言葉やネガネガな言葉を使わないで、ポジな言い方をするのが応援のマナー。言葉はちょっとの心遣いで明るくなります。選手を強くするのは明るい言葉、暖かい言葉なのです。

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コメント

  1. H・F より:

    言葉位難しいものはないですね。日常生活でも一緒ですね。自分では安易に言ったつもりが相手を傷つけてしまう事だって珍しくありませんから。そういう面ならセコンドに付く人達なら選手よりも疲労度が高いと思いますよ。

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