観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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女子ボクサーはどこ?

 Boxing

緊急の課題 国内での規制緩和

 世界の女子ボクシングは、他競技との掛け持ち選手や、他競技出身の人材に支えられて成り立っています。

 東洋太平洋ランカーのアンジー・パー選手やミッシェル・プレストン選手はキック/ムエタイの王者ですし、タイから来るボクサーのほとんどもムエタイファイターですね。世界チャンピオンのオリビア・ゲルーラ選手、アナ・フラトン選手、マルセラ・アクーニャ選手、ホリー・ホルム選手などはもともとキックボクシング、空手、テコンドーの出身ですし、チベール・ホールバック選手やエレナ・リード選手はボクシングと総合格闘技を掛け持ちしています

 このようにボクシングと他競技の共生は当たり前のことで、日本でもJBC体制以前は現役のキックボクサーや格闘家がたくさん参戦して女子ボクシングのリングを盛り上げていました。

 それがJBC体制になってから他競技との掛け持ち参戦は一切認められないようになり、多くの女子格闘家がボクシングのリングから去りました。

 かつて、百数十人いたと思われる女子プロボクサーは、JBC体制以降は80人程度になっています。しかもそれはライセンスを持っている人の総数で、実際に試合をしている人はさらに少なく、すでに現状ではカードを組むことすら難航し、多くの選手が次の試合も決定しないまま不安な日々を送っています。

 ライセンスを持っていても試合機会の無い人、試合をしない人、年齢制限でもうすぐライセンスを失う人、年齢制限ですでにライセンスを失った人、事情で引退した人などが、新規にデビューする選手よりも上回っているのが現実です。つまり、現役で活動中のボクサーがJBC体制以降どんどん減少しています。

 このままでは日本の女子プロボクシングは存続出来ません。

 存続のために安全基準にかかわる部分をゆるめろとは言いません。しかし、ボクサーとしての適性に問題が無く、ボクサーを志す人には、他競技で活躍中の選手であってもボクサーライセンスを認めてほしいと思います。

 また、年齢の高いボクサーが試合で負けたとしても、すぐに引退勧告を出すことは見合わせてください。彼女達の熱意と経験が日本の女子ボクシング界には必要なのです。

 女子プロボクサーに試合機会を与えてください。よろしくお願いします。

(「女子ボクシングを成功させる」から緊急性のある部分を再掲しました。重複記事ですがご了承ください。)

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コメント

  1. JJ より:

    試合ないねー。本当に女子ボクシングは選手不足なんだな。もう手遅れ?
    そうならないように思い切った対策をしてほしい。他競技と喧嘩してる場合じゃないだろ。
    意味のない規制は撤廃。それしかない。

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