Boxing
先日、ボクシング世界王者イスター・ショウテン選手(オランダ)の引退試合に姿を見せた「世界で最も危険な女」ルシア・ライカーさんは、女優として活躍する今でもジムで汗を流してトレーニングしていることで知られています。
今回はその彼女のパンチ力を測定したテレビ番組をご紹介。昨年のDiscovery Channelで放送されたスポーツサイエンスというシリーズのひとつです。
最初の実験は、人体が感じる衝撃力。総合格闘技の指導をやっている専門家が実際に彼女のボディーブロウを受けるとどうなるか。
実験台となる専門家はアイマスクをつけて、ライカーさんと同じ身長・体重の男性選手にボディーを打たれます。実験台の人は目隠しをされているために誰に打たれたかわかりません。
次にライカーさんが打ちます。さて、実験台の男性が「効いた」と思ったパンチはどちらのパンチでしょうか?
次の実験は衝撃測定用ダミー人形にパンチを打ち込んでその破壊力を数値で比較します。
実験の結果、打たれて効いたと感じたのはライカーさんのパンチ。ダミー測定の衝撃力数値も男性が710ポンド(322キロ)、ライカーさんが922ポンド(418キロ)で圧倒的にライカーさんの勝ち。
同一体重のアスリートなら、女性よりも男性のほうが筋肉の絶対量が多いはず。筋肉量では劣るライカーさんが男性よりも強く打てるのは、ライカーさんは足から生まれる力をうまくパンチにまで伝えているため、というのが番組の結論でした。
単なる筋力増強よりも重心移動やフォームの正確さの方がパンチ力には重要ということですね。
まあ、この実験のやり方や測定方法に関してはいろいろと意見もあるでしょう。それ以前に、男と女を比較してどんな意味があるのかという疑問もあります。
しかし、ライカーさんは昨年これを収録したとき41才。この年齢でこの圧倒的な破壊力。やっぱりスゴイです。この人は本物中の本物ですね。
ルシア・ライカー(オランダ)
キックボクシング戦績 36戦36勝25KO
ボクシング戦績 17戦17勝14KO
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コメント
来日して青銅会館の大会で試合した時、相手の日本人女子選手、後のテコンドーの銅メダリストの岡本依子さんだって知ってました?
そうそう岡本選手だよ。まだ大学生ぐらいだった。キックボクシングにテコンドーで向かっていったんだよね。