Boxing
2011年4月4日(月)後楽園ホール
スーパースピリットファイティング VOL.5
61.5㎏契約体重 ノンタイトル8回戦
風神ライカ(竹原&畑山)赤
VS
水谷智佳(宮田)青
いつもはスロースターターのライカ選手が右、左のストレートから右アッパー、左ボディーと素早いコンビネーションを見せれば、水谷選手も良く伸びるストレートを返し、さらに距離を詰めて打って行こうという積極性を見せます。このラウンドは互角。
第2ラウンド ジャブを多用しながら積極的に前に出てストレートを織り交ぜて攻める水谷選手。
ライカ選手は水谷選手の打ち終わりにボディーを返して防戦。ラウンド中盤にライカ選手がパンチをまとめますが、打たれてもひるまずに出て行く水谷選手の勇敢さに盛り上がる会場。有効打ではこのラウンドも互角か。
第3ラウンド この回は最初から激しい打ち合い。恵まれたリーチを生かしてストレート系で攻める水谷選手。そのパンチをかいくぐってシャープなフック、アッパーを打ち込むライカ選手。ライカ選手のパワフルな攻撃にはさすがとおもわせるものがあります。
水谷選手の一歩も引かない戦いぶりでますます熱くなる会場。試合を決めるのはライカ選手のフックか、水谷選手の右オーバーハンドか。
第4ラウンド ライカ選手陣営がKOを予告していた注目の回に突入。
両者ともに倒すことを意識した攻撃的なボクシング。水谷選手のパンチはヒット数を重ねますが、いま一歩インパクトに欠けるのがおしいところ。
1分を過ぎるころ、水谷選手の右ストレートが顔面をハネあげるクリーンヒット。
さらに1分30秒にもウェイトの乗った右がライカ選手を直撃。チカコールが巻き起こる場内。
しかし、ライカ選手はなおも攻め込んでくる水谷選手を左フックで止めると、距離を詰めてラッシュ。
右ストレートがきれいに決まり水谷選手はストンと崩れながら左膝をつくダウン。
そのまま青コーナーで10カウント。ライカ選手の見事なノックアウト勝利でした。
この日のライカ選手は病欠明けとは思えないくらいのパフォーマンスを見せてくれました。そして、忘れられないのは水谷選手の気迫あふれるファイティング・スピリット。最初から最後までスリルいっぱいの好試合が成立したのは、この両者だったからと言えるでしょう。勝敗とは別に両選手とそのファンにとって意義の深い試合となったと思います。
61.5㎏契約体重 ノンタイトル8回戦
○風神ライカ(竹原&畑山)
KO 4回1分54秒
×水谷智佳(宮田)
風神ライカ選手のKO勝利。
この結果、両者の戦績は以下のようになります。
OPBFライト級王者
風神ライカ(竹原&畑山)29戦22勝6敗1分9KO
OPBFスーパーフェザー級/ABCOライト級王者
水谷智佳 (宮田)12戦9勝3敗3KO
(上記戦績はJBC公認以前からの通算)
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