観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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RISE 78 で好カード実現! 神村エリカ vs シルビア・ラノッテ キックボクシング女子

 Kick Boxing

2011年6月4日(土) 新宿FACE

48kg契約 3分3R(延長1R)
神村エリカ(TARGET/WPMF&WMC世界女子ミニフライ級王者)
VS
シルビア・ラノッテ(イタリア/J-GIRLS World Tournament 2008、2009王者、WAKO世界女子48kg級、50kg級王者)

神村エリカ vs シルビア・ラノッテ

 J-GIRLSワールドトーナメントを2連続制覇中の強豪シルビア・ラノッテ選手が、日本女子キック界のエース神村エリカ選手の対戦相手として6月のRISE 78大会に登場予定、期待の一戦がついに実現します。

 今回の試合はRISEさんのリングですが、神村選手もラノッテ選手ももともとはJ-GIRLSさんで名前を上げたキックボクサーです。

 発足当初のJ-GIRLSのリングは純粋なキックボクシングというよりはプロレスやジョシカク的なエンターティメントを意識した方向性だっため、早千予選手など当時の日本キック界のトップ選手の参加は無く、実力よりもアイドル路線に比重を置いて、習得に時間がかかる組み技などを禁止、基本的にキックとパンチのみで戦うスタイルを公式ルールとして採用しました。

 このルールは頭で理解する限りは単純明快で、選手側にも観客側にも分かりやすいスタイルと思われましたが、現実はそうではありませんでした。首相撲や組んでのヒザ蹴りが禁止されたということは、お互いの距離が近くなったときに首相撲やヒザに代わるような効果的な戦いかたの構築の必要があったのですが、それはほとんどおこなわれず、多くの選手が単純に手数を競うようになってしまったのです。

 それは、よく言えば両者とも必死の乱打戦、悪く言えば最初から最後までバタバタしてメリハリのないドツキ合いでした。そういう戦いかたでは効率的に相手を追い込むことが出来ないため、見ていても明確に「どっちが勝った」と言えることが少なく、スポーツとしてのドラマ性や、爽快感、判定の説得性に欠けるものがありました。

 また、掴まれてヒザ蹴りを打たれる心配が無いために、最初から至近距離に飛び込んでパンチを連打するだけの選手が出てきたり、そういう選手が手数を評価されて判定で有利になるなど「キックボクシング」としては致命的な欠陥も浮き彫りになりました。そして、それはのちに解説席の熊谷直子さんを「キックボクサーなのに蹴れない選手が多過ぎる」と嘆かせる事態を招きました。また、せっかく呼んできた外人選手が掴み禁止のルールを良く理解しないで実力を発揮出来ないなど、興行としてもベストな状況ではなかったのです。

 この、先行きの見えないJ-GIRLSのリングに新風を吹き込んだのがシルビア・ラノッテ選手です。

 ラノッテ選手は足を止めての乱打戦を嫌い、常に細かく立ち位置を変え、立体的な出入りで短い試合時間を有利に展開。ひとつの技が即座に次につながる高速コンビネーション、そして、破壊力よりも速さを特徴とするショートレンジの蹴り技で相手の前進をストップ。単純な手数比べやスタミナ競争ではない別次元の戦いを見せてくれました。そこには、J-GIRLSルールではこう戦え、という回答があったのです。

 しかし、それは誰にでも出来るものではありません。もともとは初心者向けにデザインされたものでありながら、その意図とは反対に、実はJ-GIRLSルールは初心者ではどうにも出来ないほどに難易度の高いルールであったのです。

 最近はムエタイのイメージが非常に強い神村エリカ選手は、もともとはJ-GIRLSで育ち、そしてJ-GIRLSのベルトを巻いていたチャンピオン。そして、今回の対戦の舞台であるRISEさんのルールは、J-GIRLSさんのルールと原則的に非常に近いものです。

 どちらがこのルールにより対応した選手なのかということが今回の対決のテーマです。

 そして、「立体的な動きとショートレンジでの高速キック」というシルビア・ラノッテ選手の特徴の多くは、実は、RENA選手(及川道場)とも大きく被ってくるものがあります。

 女子軽量級のトップ選手は誰なのか、その答えのひとつが、この日の試合で見られることでしょう。必見です。

※日時 2011年6月4日(土)開場16時30分/本戦開始17時00分
※場所 新宿FACE
※料金 SRS席 ¥9,000/カウンター席 ¥9,000/RS席 ¥6,500/自由席 ¥4,500 入場時にドリンク代500円別途必要 当日は全席500円増し
※問合せ RISEクリエーション 03-5319-1860

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