Boxing
2011年7月11日(月) 東京 後楽園ホール
第37回フェニックスバトル
ミニフライ級 6回戦
宮尾綾香(大橋)赤
VS
小田美佳(宮田)青
宮尾綾香選手と小田美佳選手は同じ階級に属する共に27才のボクサーですが、デビューの時期の違いで宮尾選手のキャリアは小田選手のすでに2倍に達しています。この経験値の差をどう埋めていくかという小田選手にとっては大変に難しい課題が含まれた6回戦。
第1ラウンド 小田選手はセオリーどおりにジャブからのワンツーで敵状をさぐりながら接近を試みますが、宮尾選手は足を使ってすうーっとその場を離れて打ち合いには応じません…
と、思わせておいて、次の瞬間には元の位置に戻り、シャープな左を突き刺す宮尾選手。ほとんど足を止めることなく、常に動きながら変幻自在のボクシングを見せる宮尾ワールドの開幕。
小田選手は動き回る宮尾選手に素早く接近して左を打ち込んでいきますが、これをサイドにかわしながら左フックを合わせる宮尾選手。
小田選手のパンチも当たってはいるのですが、常に動いている宮尾選手にジャストミートさせるまでは至らず、結果的にフォロースルーのない軽い当たりになってしまいます。
第2ラウンド 小田選手はこのラウンドも最初からアグレッシブに前に出ますが、宮尾選手はその攻撃をかわすと鋭い左で反撃。
そして小田選手のまわりを右へ左へと高速移動。逃げては打ち、逃げては打ちを繰り返すヒット&アウェイ戦法を徹底する宮尾選手。
第3ラウンド なんとかプレスをかけて打ち合う展開に持ち込みたい小田選手はいきなりの右で強襲をかけますが、待っていたのは宮尾選手のカウンター。ダメージを与えるまでにはいかなくても確実にポイントは奪ったでしょう。
アウトボクシングを続けながらもスキを見つけては攻めてくる宮尾選手。さらにポイントが蓄積されていきます。
宮尾選手の強みはなんといっても左のパンチのシャープネス。ここから糸口を作って試合を自分のペースに持って行きます。コンビネーションの2撃め、3撃めも正確で安定しているため、宮尾選手が打ちに出たときはめったに単発で終わることはありません。
試合は第4ラウンド以降もほぼ完全に宮尾選手ペース。同じ展開が最後まで続き、6ラウンドが終わった時には小田選手の右顔面はあきらかに腫れ上がっていました。
ミニフライ級 6回戦
○宮尾綾香(大橋)
判定3-0
×小田美佳(宮田)
宮尾綾香選手の判定勝利。
(59-56、59-56、59-56)
世界挑戦内定の噂される宮尾選手は試合後のインタビューで「タイトルを穫ることがいままで応援してくださった皆さんへの恩返しだと思いますので必ず勝って世界チャンピオンになります。応援よろしくお願いします。」と必勝を宣言しました。
なお、この日の模様は以下の日時でテレビ放送が予定されています。
7月23日(土) 午後4:55~
テレビ東京『KO MACHINE』 地デジ7チャンネル
宮尾綾香 みやおあやか(大橋)18戦11勝5敗2分1KO
小田美佳 おだみか(宮田)9戦4勝4敗1分1KO
(戦績はJBC認可以前からの通算)
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コメント
ミニフライ級ということは、藤岡か多田に挑戦でしょうか?期待できますね。
「アヤカ」の頃は可愛らしいイメージでしたが、風格すら感じさせられます。
それにしても、日テレのギネスの番組に出た割には騒がれないのが残念。
あと、私の住んでいるところにテレビ東京系の民放がないのも残念。
「アヤカ」の時と比較したら、逞しい顔付きになってるね。世界チャンプになるんだ!って現れかも。サッカーのなでしこジャパンの躍進が社会現象を引き起こしてる様に、女性の頑張りが日本に勇気をもたらしてるからね。
藤岡、多田じゃなく、アトム級で小関と予想。
小関さんですか?
宮尾選手のスピードが生きる相手ですね(^-^
富樫の次の試合の音沙汰が無い。階級上げてライトフライ級で富樫に挑戦ってこともあるかな?まあ富樫は強すぎるけど・・
富樫は柴田と予想。
小関選手戦かなぁ。(アトム級のランカーなので)
黒木優子選手といいこれから どういう対戦があるか 楽しみです。