Kick Boxing
2011年11月26日(土)東京 後楽園ホール
NJKF15周年記念シリーズ NEW JAPAN BLOOD 10
NJKF BONITA BOXEO アトム級王座決定戦 3分3R
PIRIKA ぴりか(キングジム/同級2位)
VS
山田純琴 やまだすみえ(y-park/同級3位)
ちはる選手の王座返上にともない空位となった王座をめぐっておこなわれたボニータ・ボクセオ アトム級王座決定戦。赤コーナーは同級2位のPIRIKA選手。
青コーナーは同級3位の山田純琴選手。
第1ラウンド ローキックから試合を組み立てようとするPIRIKA選手。
対する山田選手は鋭い出足でジャブを連打。やや浅いながらも続く右ストレートもヒットさせ、快調な滑り出しです。
ミドルキックやローキックで攻めるPIRIKA選手がいったん踏み込んだり構えたりのモーションを必要としているのに対して、山田選手は特にかまえずに両腕を下げた体勢からまったくノーモーションの左を打っていきます。その時間差は大きく、ヒットを重ねていく山田選手。
反応の速さと思い切りの良さで山田選手が試合の主導権を握っています。
第2ラウンド ローキックと左のパンチを中心に試合を進める山田選手。この回も山田選手の前進後退がはっきりしたフットワークと左のパンチは素晴らしいスピードを見せ、PIRIKA選手はなかなか山田選手の正面に立てません。
PIRIKAはバックスピンキックの奇襲をかけますがこれは見切られて空を切り、左ストレートと右ローの反撃を受けてしまいます。
しかし、ラウンド後半は山田選手の足が止まりぎみ。スピーディーな前後の動きが見られなくなり、PIRIKA選手がヒザ蹴りなどでポイントを奪い返します。
第3ラウンド いきなりのバックハンドブローで距離を詰めたPIRIKA選手はそのまま組み付いてヒザを入れていきます。しかしムエタイとは違って「組んでのヒザは一回まで」のルールのためここでいったんプレイクしてリスタート。
その後はフットワークを使いはじめるPIRIKA選手。山田選手から距離を置き、そこから突然間合いを詰めては前蹴り、あるいは左のパンチを飛ばしてヒットを稼ぎはじめます。まるで1ラウンドの山田選手のような動きです。
しかし山田選手もこれに同じ動きで応戦。高速で飛び込んでのパンチ、さらにロー、ミドルも駆使して生き生きとしたキックボクシングを見せます。
PIRIKA選手はテンカオ、バックスピンキック、ジャンピングパンチで対抗。試合は両者の応援が盛り上がる中、非常に熱い大接戦となりますが、両者とも決定打のないまま時間切れ。
3ラウンド終了までを通してヒット数で山田選手かと思われましたが… 判定はPIRIKA-1山田-0でドロー。延長ラウンドへと突入します。
延長ラウンド PIRIKA選手は序盤、突っ込んでくる山田選手をクリンチで補足してヒザ蹴りというパターンを繰り返し、山田選手のスピードを殺しにかかります。
どちらがリードしているとも言えない激闘のまま試合は2度目の判定へ。
結果はPIRIKA選手2、山田選手1の僅差でPIRIKA選手の勝利。
NJKF BONITA BOXEO アトム級王座決定戦 3分3R
○PIRIKA(キングジム/同級2位)
延長判定 2-1
×山田純琴(y-park/同級3位)
PIRIKA選手の延長判定勝利。
(本戦3回までの判定はPIRIKA1-0山田でドロー)
PIRIKA選手がBONITA BOXEOアトム級の新王者の座を獲得。
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