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「ボクシング女子 *パウンド・フォー・パウンド世界最強は誰か」という話題で必ず名前があがるふたり、2団体2階級統一王者ホリー・ホルム選手(アメリカ)と無敗の3団体統一王者セシリア・ブレークフス選手(ノルウェー)がついに激突することが決定的となりました。
これは今月のはじめにブレークフス選手からホルム選手のもとに届いた対戦要求のビデオです。
「重要な話があるわ。あなたのプロモーターはアン・ソフィー・マティス戦でホリーが世界最強だと証明出来たと言っているわね。
でもわたしはデンマークでこんな試合をやったわ(アン・ソフィー・マティス選手に勝利した場面)。
あなたたちがわたしを無視したいのは分る。だけど、よく聞いて。わたしは来年の7月にべガスで待っている。誰が最強なのかそこで決めましょうね。」
このビデオではホルム選手がマティス選手との第一戦でノックアウトされた場面も入れられていて、ブレークフス選手は「わあ、ひどくやられたわね」と笑ってます。
これだけ見ればブレークフス選手はかなりイヤな女。しかし、もとはと言えば先にケンカを売ったのはホルム選手陣営でした。2010年、ホルム選手のプロモーターはこんな失礼な対戦要求をメディアに公開しているのです。
「ブレクフス選手、あなたはうちのホルムにちゃんとファイトマネーを払えますか?払えるならそっちに行って戦ってあげてもいいですよ。出来ない場合はあなたがこっちに来てください。」
今回のビデオはこれへの仕返し。試合の場所をブレクフス選手のホームのノルウェーではなく、ホルム選手のホームのアルバカーキでもなく、ラスベガスとしているところに “ファーストレディ” ブレークフス選手のプライドを感じます。
この要求が届いた直後は「マネージャーとプロモーターにボクシングのことはまかせています」としか答えなかったホルム選手でしたが、20日の記者会見でついに正式にこの対戦を承諾。注目のビッグマッチが実現に向けて動き始めました。
ホルム選手は「ブレークフス選手から挑戦されるのは光栄です」といいながらも「わたしだったらあんなビデオは送らないわ」とライバル意識バリバリ。
ふたりの対戦決定のニュースにルシア・ライカーさんも「これはとんでもない戦いになりますよ」とコメント。世界が待ち望んだこのカードが、本当にラスベガスで7月におこなわれるのかどうか、2013年最大の話題になるでしょう。
*パウンド・フォー・パウンド 格闘競技では階級が違う選手同士では強さを比べることが出来ませんが、仮に選手全員が同じ体重であると考えて、パワーやスピードの階級差を補正し、誰が最強なのかを考えてみることをパウンド・フォー・パウンド(PFP、P4P)と言います。
IBA/WBFed.ウェルター級王者
IBA/WBFed.ライトウェルター級王者
ホリー・ホルム(アメリカ)37戦32勝2敗3分9KO
WBA/WBC/WBOウェルター級王者
セシリア・ブレークフス(ノルウェー)21戦21勝5KO
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