Muay Thai
2014年6月8日(日)東京 新宿FACE
Muay Thai Open27
WMCライトフライ級王座決定戦 2分5R
○リカ・トングライセーン(センチャイムエタイ)
TKO シーター選手の負傷によるレフリーストップ
×シーター(チーター)・ポー・ペッチナムトーン (タイ)
リカ・トングライセーン選手の勝利
赤コーナーはリカ・トングライセーン選手。間違いなく良い選手なのですが、それでも彼女がいまWMCの王座決定戦に出ることは意外でした。キャリアはまだ8戦程度、これといった金星も無く、ムエタイが専門でない選手とのムエタイで怪しい判定での勝利など、客観的に見ていかにも早すぎる印象。
時期が多少早くても、強いチャンピオンに挑戦するタイトルマッチなら成長するための経験としてアリだと思いますが、チャンピオンがいない『決定戦』では、経験にもなんにもならないうえ、勝ってもそのタイトルを守るのはつらいものになります。
女子ボクシングの決定戦王者が軒並み伸び悩んだり、すぐに王座陥落となっているのを見ても早すぎる決定戦は良くないのは明白。
そして、今回の決定戦の相手はいろいろ紆余曲折があったようですが、最終的に選ばれたのはシーター選手。この選手もまた見所のある選手ではありますが、実績らしい実績は無く、いま世界タイトルマッチというのは明らかにおかしいでしょう。
関連記事を読んでいただければおわかりのとおり、彼女はまだビッグネームでもなんでもなく、少し前にはMBKのイベントタイトルの奪取に失敗したばかり。マイナータイトルを取れない選手を世界王座決定戦に出すのは常識に反します。いかにも軽い試合設定です。
初回はシーター選手が前蹴りやミドルキック2連発などで積極的に出ましたが、すぐにリカ・トングライセーン選手のローからミドル、そしてパンチにつなぐコンビネーションを受けて後退。シーター選手がパンチを顔面に受けるシーンが目につきます。
そして、第2ラウンド開始してまもなく、シーター選手がヒジ打ちを放ちますが、リカ・トングライセーン選手が同時に前進して来たため、タイミングがずれて肘ではなく前腕部が当たってしまいます。
この衝撃でシーター選手は肩がはずれて戦闘不能。アクシデントによるTKOでリカ・トングライセーン選手の勝利となりました。
On 8th June, 2014 at Shinjuku FACE in Tokyo, Japan,
Rika Thongkraisaen won over Seetar Por. Petchnumthong by TKO stoppage at 2nd round.
Seetar dislocated her shoulder swinging a right elbow.
Rika Thongkraisaen became WMC lightflyweight champion.
センチャイ・トングライセーン会長とリカ・トングライセーン選手。
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コメント
いつも正直で的確なコメントは良いと思います。WMCのベルトは,こんなに簡単に取れるものでは無いと聞きました。WMCの価値が下がりますね。
怪しい王者決定戦は女子ボクシングだけでは無くムエタイでもなのか?!
王座決定戦の選手の選抜は怪しいもんだ。膳立てされて安直に世界ベルトを取っても初防すら出来ない選手も多いが選手に非は無い。
選手をコマのように扱う各団体の身勝手な茶番に付き合わされている選手の心情に同情する。QORの正論に女子格闘団体関係諸氏は傾聴すべし。怒