MuayThai
2015年2月6日(金)タイ バンコク
Angel Fight Extreme
ムエタイ58kg 2分3R
サイファー・ソー・スパーラット(タイ)赤
VS
ミリアム・サボット(イタリア)青
『エンジェル・ファイト』動画、今回ご紹介するのはサイファー・ソー・スパーラット VS ミリアム・サボットの一戦です。
タイのサイファー選手は非常に手足が長くて、おまけに小顔。ムエタイをやるために生まれてきたような理想的な体型です。普通に立ったままで相手の顔面にヒザがとどきますし、とても打点の高い回し蹴りが大きな武器。接近戦でも長い腕を相手にからめて自由を奪い取ります。
しかし、キックと組み技の真ん中ぐらいの間合いの攻防では使える武器が極端に少ないのが欠点。この距離ではコンパクトなキックやパンチで攻める相手にはどうしても押されてしまう展開に。
青のサボット選手が終始アグレッシブで好印象ですが、もう一歩のところで見せ場が作れなかったのが残念。
結果は判定に持ち込まれ、サイファー選手の勝利でした。ムエタイではパンチはほとんどポイントにならず、蹴りを放ってもスウェイなどでかわされた場合は相手の防御点になりますので、サイファー選手の勝ちというジャッジもうなづけますが、あんまり内容的にはよろしくなかったのも事実です。レフリーをつとめたプーラホン選手が青の手を挙げそうになったのも無理はありません。勝った後、サイファー選手本人も浮かない表情でした。ストレートや、アッパー、テンカオなどのカウンター系の技で中間距離を強化すればずいぶん変わった展開になると思われるのですが。
ムエタイ58kg 2分3R
○ サイファー・ソー・スパーラット(タイ)
判定
× ミリアム・サボット(イタリア)
サイファー・ソー・スパーラット選手の判定勝利。
Angel Fight Extreme 6th February 2015
58kg Saifa Sor Suparat (Thailand) vs Miriam Sabot (Italy)
Winner Saifa Sor Suparat via decision
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コメント
外国人選手は総合的な攻防内容で判断するので、この判定には不満が出てますね。
サイファー自身の蹴りも、不発が多かったようですし。
サイファー選手本人もわかっているのか、しばらくは反省を口にし、沈んでいたようです。
ああ、サイファー選手、反省してましたか。いまのうちならいくらでも修正出来ますから反省は必要ですよね。欧米のムエタイ選手はMMAもかけもちの人が多いから判定に関してもそういう見方になるんでしょうかね。最近は従来のムエタイの採点を否定してボクシングや総合のようなジャッジをするWBCムエタイなどの動きもありますが、そういうのはダメージ重視になって技術を軽視する流れにつながりますからQRは好きじゃありません。パワーを技術でいなすところがムエタイの華だと思いますので、それが評価されるムエタイ式の採点が一番いいかなと。それでも、今回の判定は紙一重もあったかどうかって感じです… 。
まだ20歳になったばかりなので、大きな成長を期待してます。 身長や手足の長さを活かして、もっとジャブやストレート、ティープをどんどん出して中間距離にはならないようにしてパワーの乗ったワザを出すとか、下がるにしても斜めに下がってすぐ反撃とか工夫が見たいです。 私的には彼女に真似してほしいのは偶然ですが、プーラホンのスタイルだったりします。