Muay Thai
2015年8月11日(火) タイ バンコク ロイヤルターフクラブ
2015 Queen’s Birthday Celebration
ムエタイ 101ポンド契約体重 2分5R
プンサイアーム(タイ)
VS
リトルタイガー(日本)
プンサイアーム選手とリトルタイガー選手のクイーンズ・バースデイ・マッチの動画がアップされましたのでご覧下さい。
試合は序盤から両者激しく攻撃を出し合ってスリリングな滑り出し。
蹴りのスピードや破壊力はタイガー選手に分がありますが、プンサイアーム選手もなかなか積極的。
ムエタイは打点の高い蹴り、難易度の高い技がポイントになりやすく、リトルタイガー選手の蹴りはその意味では非常に有利。また、体を真横に向けてのサイドキックはムエタイではほとんど見られない技なので、タイ選手には有効でしょう。
プンサイアーム選手はサイドキックにガードやキャッチを試みます。しかし、その甲斐も無くリトルタイガー選手の足刀が鮮やかなヒットをかさねます。
このまま勝機を失うわけにはいかないプンサイアーム選手は、しだいに組み技に移行。首相撲には自信があるのでしょう。たしかにガッチリとした組み技です。
タイガー選手がロープを背負った瞬間にプンサイアーム選手がカウンター気味に右ヒジを一閃。実にうまいタイミング。
そのまま首相撲となり、ふたりがブレイクとなった時、リトルタイガー選手の左目の上から真っ赤な血が流れていることが発覚。うう、これはピンチです。
ここで傷口が悪化するとドクターストップとなってしまう可能性があります。リトルタイガー選手は打撃で状況逆転をはかりますが、クリンチなどでたくみにやりすごそうとするプンサイアーム選手。なかなか冷静です。
プンサイアーム選手のパンチはインパクトには欠けるものの当てカンが鋭く、キズを狙って的確に打ってきます。その一方で組んでのヒザもしつこく、油断の出来ない相手。
しかし、打撃の破壊力ではタイガー選手。一発でこの距離まで吹っ飛ばす威力にドッと沸き上がる観客席。
まともに打撃をもらいたくないプンサイアーム選手は、がっちりと組んできますが、タイガー選手は腰が強く、投げられることも倒されることもありません。
しかし、組んで動きを制御されていると相手のポイントになってしまうのがムエタイの怖さ。効かなくてもヒザを出されるだけでも相手の加点となります。
ハイキックもミドルもローも速くて確実、重さも充分。この日もリトルタイガー選手の蹴り技はパーフェクトの出来。
打てば当たるリトルタイガー選手のパンチですが、タフなプンサイアーム選手は倒れません。ご存知のとおり相手が倒れないとムエタイではパンチはほとんどゼロポイント。
両者の死闘の終わりを告げるゴングが鳴り、肩を抱いて健闘を称え合う二人。勝利を決定付けたのはタイガー選手の蹴りか?プンサイアーム選手の組み技か?
判定はプンサイアーム選手。試合内容から見てごく僅差の判定だったはずですから、タイガー選手がもうすこし組みからの投げ、あるいはヒザ蹴りにトライしていれば逆の結果になっていたかもしれません。しかし、勝ち負けは別にして、非常に素晴らしいファイト内容でした。エキサイティングな展開に、会場のファンも満足したことでしょう。
ムエタイ 101ポンド契約体重 2分5R
○プンサイアーム(タイ)
判定
×リトルタイガー(日本)
プンサイアーム選手の判定勝利
プンサイアーム選手は現在17才前後ということですが、すでにかなりのキャリアがあるようです。打たれ強く、とにかく冷静で、組んだときの腰の重さが印象的でした。
August 11th 2015 at Royal Turf Club in bangkok, Thailand
-101lb 5x2mins Muay Thai rules
PhungSiam(Thai) won over Little Tiger(Japan) by decision
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