観客席視点からの立ち技系女子格闘技

今月、ムエタイを150戦見てわかったこと ムエタイは打撃系ではなく、組み打ち系格闘技

 Muay Thai

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 毎年、8月はタイ王妃さまの生誕祝賀の試合がたくさん組まれるため、かなりの試合数を見ることになるのですが、今年はそれに加えてIFMAのムエタイ・ロイヤル・ワールド・カップがあったので、たいへんな量の試合を見てしまいました。

 女子だけで120試合、男子も加えると150試合以上は見たでしょうか。

 その女子の試合に関してはまだ少ししかお伝えしていませんので、9月になってしまいますが、ちょっとずつでも書いていこうと思います。

 それで、全体的な感想を言うと、世界の選手のレベルが本当に上がってきているということです。その結果、リトルタイガー選手、チョンマニー選手といったトップ中のトップの選手が、まさかというところで黒星を喫したり、ノーマークの選手が大活躍したりということが起きています。

 また、かつては打倒タイというと、タイ選手とは違うスタイルで勝負を挑む外国人選手が多かったのですが、現在はどこの国の選手でもタイスタイルを深く研究し、ちゃんとムエタイの技を使えることが当たり前になっています。

 それが端的にあらわれているのが首相撲です。ハッキリ言ってちょっとでも組み技で遅れを取ると、もうムエタイでは勝てません。タイ人だけではなく、世界中のトップクラスがみんな組み技が出来るのですから。

 日本のムエタイイベントに行くと、全然組まずに延々打ち合う試合が多いのですが、なぜそうなるかと言うと、打って来る相手に打ち返すのが日本の選手の特性だからです。

 しかし、タイスタイルの攻防では打って来たパンチをよけながら組み付くことが基本。だから、試合時間の半分は組み技です。

 組んでヒザの連打とかの決定的なカタチに持って行くことが出来なくても、多少でも相手をコントロールしたり、相手を死に体にすることが出来れば優劣が付きますから、ここが勝負どころになってきます。

 要するに、ムエタイとは組み半分、打ち半分の組み打ち系格闘技なのです。それはキックボクシングよりも、シュートボクシングさんの言う『立ち技総合格闘技』の感覚に近いかもしれません(SBの投げや関節はムエタイでは反則ですが、組み負けしてはいけないという意味で近いと思います)。

 しあわせなことに日本にはタイからたくさんの本格的な指導者の方が来てくれているので、日本選手ももっともっと組み技を強化して、世界標準を突破してもらいたいと思います。

 タイ人はパンチに弱いから、みたいな古い発想を抜け出さないと、パンチに慣れている相手、パンチが強い相手には太刀打ち出来ません。

 タイスタイルをマスターしたロシア人やオーストラリア人は、パンチも組み技も、なんだって出来るんですから。

 日本人も一歩もゆずらず、タイ式を極めましょう。

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