神村エリカ vs ローマ・ルックブンミー　詳細　ＷＰＭＦタイトル決定戦　RISE/M-1MC ～INFINITY～　ムエタイ女子

　MuayThai

２０１２年１２月２日（日）東京　TOKYO DOME CITY HALL
RISE/M-1MC ～INFINITY～

ＷＰＭＦ世界女子ミニフライ級王座決定戦２分５Ｒ
神村エリカ（TARGET／Girls S-cup2011王者、元ＷＭＣおよびＷＰＭＦミニフライ級王者）
ＶＳ
ローマ・ルックブンミー（タイ）

　赤コーナーは日本女子打撃系ファイターでトップクラスの決定力を誇る神村エリカ選手。

　青コーナーはタイからやって来たローマ・ルックブンミー選手。１６才の若さながら１２０戦９８勝という圧倒的なキャリア。

　第１ラウンド　ローマ選手はムエタイの定型通りにまずは蹴りで試合をスタート。安定感があるキレイなミドルで、しかも速くてパワフル。プロフィール通りの実力の持ち主のようです。

　神村選手はガツンと前蹴りでお返し。さらに必殺の左の拳を放ちます。

　神村選手のパンチのラッシュを浴びて早くもズルズルと後退するローマ選手。タイではパンチよりもキックが重要視されるため、１２０戦のキャリアを誇る彼女といえども神村選手ほどのパンチャーに出会った経験はたぶん無いのでしょう。

　神村選手のプレッシャーにキックで対抗するローマ選手ですが、蹴り足をキャッチされてストレートを被弾…

　ミドルにカウンターパンチを合わされて後退といいとこ無し。初回は神村選手のペース。

　第２ラウンド　上体のブレない完璧なハイキックで先手を取ったのはローマ選手。

　反撃しようと前進する神村選手を首相撲にとらえたローマ選手はロープぎわで投げ。このような相手の動きを制するテクニックはムエタイの判定では高評価につながります。

　続いて赤コーナー付近でも首相撲から完全に崩して神村選手のバランスを奪ってみせるローマ選手。

　打撃の交換から首相撲に持ち込んだローマ選手は…

　ニュートラルコーナー前で神村選手を投げ捨てるように倒します。圧倒的な首相撲の技術を目撃してうなる観客席。

　神村選手はポイント挽回のハイキック。

　これをヒザ蹴りで返すローマ選手。この回はローマ選手の見せ場がいくつもありました。

　第３ラウンド　出てくる神村選手をキックで牽制しながら首相撲地獄へ持ち込もうとするローマ選手。

　ブレイクのあと、神村選手は高速レフトキックを２発３発と連射。

　必死に組み付いて神村選手の打撃を封じるローマ選手。

　リスタート直後、組み付くタイミングをはかっていたローマ選手に神村選手が強烈な左ストレートの直撃。

　矢継ぎ早に右ストレートで追い打ち。

　キャンバスに崩れ落ちるローマ選手。

　大の字になって立ち上がれません。

　劇的な完全ＫＯ。

　突然の結末に騒然とするドームシティホール。その余韻が残る中で神村エリカ選手にベルトとトロフィーの授与がおこなわれます。

　ローマ選手の高い技術力と冷静な試合運びの前に一時はどうなるかと思われたタイトルマッチでしたが、神村選手がその本領を発揮して瞬時に勝負を決めたスリリングな一戦でした。心揺さぶる激闘を見せてくれた両選手に大きな拍手を贈りましょう。

ＷＰＭＦ世界女子ミニフライ級王座決定戦２分５Ｒ
○神村エリカ（TARGET／Girls S-cup2011王者、元ＷＭＣおよびＷＰＭＦミニフライ級王者）
ＫＯ　第３ラウンド
×ローマ・ルックブンミー（タイ）
神村エリカ選手がＫＯ勝利で新チャンピオンに。

Sunday, December 2, 2012 at Tokyo Dome City Hall in Tokyo, Erika Kamimura won over Lomar Lookboonmee from Thai by KO in the 3rd round. The two were fighting for the vacant WPMF miniflyweight title.

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