Muay Thai
2015年8月12日(水)タイ バンコク王宮前広場
MUAY YING ASSOCIATION QUEEN’S BIRTHDAY 2015
8月のタイを振り返るシリーズ、今回は8月12日の王宮前広場の『ムエイン・アソシエーション・クイーンズ・バースデイ2015』その2です。今回は当日おこなわれた12試合のうち第4試合と第5試合をお伝えしましょう。
第4試合 47kg契約体重 2分3R
サオスコータイ(タイ)赤
VS
タワンチャーイ(タイ)青
ムエタイで大事なことのひとつに、疲れたりダメージを受けたとき、それを顔に出さないということがあります。ちょっとでも自分が弱っているところを見せたら、相手の攻撃がますます激しくなるからです。
そのために一切の感情を表に出さない『ムエタイ・ポーカーフェイス』や、試合中ずっと微笑を浮かべ続ける『ムエタイ・スマイル』を身につけるのがいいと言われていますが、女子選手の場合はやはり無表情よりも笑顔のほうがお客受けもいいのでスマイル系の人が多いようです。
その代表がチョンマニー・ソーテヒラン選手。その彼女を8月のIFMA大会で破ったヨランダ・シュミット選手も試合中ずっとスマイルの人でした。
この試合の赤のサオスコータイ選手も微笑みがトレードマーク。打たれても、打っても、ずっとスマイルを絶やさないので、見ている分にはいいのですが、相手にとってはイヤな選手でしょう。
サオスコータイ選手には強いファイターという印象はありませんし、実際あまり強くはないのですが、なんとかして勝ってやろうという意思をひしひしと感じます。五分五分の展開をどうにか勝ちに持っていこうとか、不利な展開をなんとかひっくり返そうとか、微笑みながら最後まであきらめないのです。
そんなわけで、勝っても負けても彼女は僅差の試合が多く、今年3月の来日のときにもリカ・トングライセーン選手と大接戦となったようです。
この日のサオスコータイ選手は第2ラウンドに組みから倒されて不利になりましたが、必死に反撃してなんとか互角の流れを作り、第3ラウンドに組み技で相手をキャンバスに倒して優勢に持ち込み、判定で勝利を得ました。
サオスコータイ選手は強豪ではありませんが、最後まで結果が分からないという意味で、試合を見て面白い選手だと思います。
第4試合 47kg契約体重 2分3R
○サオスコータイ(タイ)
判定
×タワンチャーイ(タイ)
サオスコータイ選手の判定勝利
12th August at Royal Palace Park in Bangkok
Muay Ying Association Queen’s birthday Celebration 2015
47kg 3x2mins
Saosukhothai vs Dtawanchai
Saosukhothai wins on points
第5試合 54kg契約体重 2分5R
ペッベンチャー(タイ)赤
VS
ドグマイパー(タイ)青
ここまでは3回戦でしたが、ここからは5回戦となります。赤のペッベンチャー選手は昨年9月にWPMFフライ級王座決定戦に出場していつか選手に敗れた選手。青のドグマイパー選手はMBKムエタイ(現在休止中)のチャンピオンです。
パンチ、キック、組み技となんでも出来るドグマイパー選手ですが、そのファイトスタイルは華麗な技でポイントを稼ぐというよりは、ガンガン攻撃的に出てダメージを与えて優勢勝ちを奪うもの。
この日は第3ラウンドにドグマイパー選手の左のヒジ打ちが炸裂。ペッベンチャー選手の右のまゆの上が切れますが、ドクターチェックの結果は試合続行。
ドグマイパー選手は後日、IFMAロイヤル・ワールドカップに出場し、ジュニア57kg級で銅メダルを獲得しました。ジュニア?と思われるかもしれませんが、ドグマイパー選手は1998年生まれの17才。赤のペッベンチャー選手のほうも大学生。ふたりとも大人に見えますけどね。
第5試合 54kg契約体重 2分5R
×ペッベンチャー
判定
○ドグマイパー
ドグマイパー選手の判定勝利
54kg 5x2mins
Petbenja vs Doagmaiparr
Doagmaiparr wins on points
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